筆者は最近「まちカドまぞく」という漫画に物凄くハマっているのですが……
・周りに読んでいる人が少ない!!
・ネットを探しても、中々話が合う人が多くない!
・自分が感じている面白さの割には人が少ない!
ということがあり、今回の記事で是非ともまちカドまぞくを手に取ってもらったり、既に読んでいる方であれば、布教に使って頂いたり、そんな風になったら嬉しいなと思います。
ちなみに、筆者はきらら漫画や日常系漫画・アニメはおろか、そもそもアニメや漫画をほとんど観ず、普段はゲーム村にいる人間なので、他アニメや漫画との比較はあまりできません。そういう人が書いた記事だという事をご留意ください。
(逆にそういう人でも読めるくらい間口が広い漫画だと思います)
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どんな漫画?
基本情報
・きらら系列
・4コマ漫画(6巻まで発売)
・4コマだけどずっと話が続いている
(※話をまたいでも、巻をまたいでも続いている)
・アニメ化もされた(1期、2期)(1~4巻範囲)
無い(少ない)要素とある要素
無い(少ない)
・あんまりストーリーに関係なく露骨な感じの要素
・理由のない出来事、行動など
ある
・大体なんでもある(情報量がとてつもなく多い)
・ファンタジー・オカルト等に関連した様々な設定
・平易で親しみやすい言葉によるストーリーの分かりやすさ
・魔法少女
・魔法作品概念
・友情
・心
・巨大感情
・メッセージ性
・話の深まりに伴うシリアスさ
(※巻が進むごとに徐々に増えていく形なので、僕は自然に読み進めることができました。シリアスになっても、メインキャラクター達の友情は揺らぐことがありません。)
特に特徴的な要素
・圧倒的な情報量
4コマという形式ながら(だからこそ?)、たまに顔を近づけないと絵の細かいところが見えない事があるほどの緻密な書き込みがされた漫画を常に楽しめます。
しかし、情報が多すぎるから読みにくいということは(個人的には)無く、4コマで一つ文節が区切られることによるテンポの良さなども実現されており、文字が羅列された小説などの延長線上として、それよりは遥かに生き生きと読むことができると思います。
・そこに緻密に描かれた伏線・小ネタ・心情
この作品には非常に多くの伏線や小ネタがあり、それらを見つけることで、その後の物語との繋がりをより楽しめたり、より深く登場人物の心情を知ることができます。
後述する通り、この作品は非常に繊細に人間の心情を描いており、それらは細かい表情や行動などからより深く楽しめます。
しかし、それらを見るのが苦手、という方であっても、ストーリーの台詞を順に追っていくだけで気持ち良く、楽しい漫画として完成されていると思っています。
ファンは1周読んだ後に何周もするらしい。(自分もまあまあしてる)
・世界観が面白い
やはり大きな魅力の一つはこれでしょう。
ファンタジーが好きな人にはたまらない非常に面白い世界観なのですが、これに関しては一旦置いといて、少し後の項目で話します。
大まかな登場人物・あらすじとか
正直、まあ「アニメの公式サイトか一話を見てください!」(※)とか「wikipediaかpixiv百科事典を見てください!」で良い気はするのですが、布教記事なのですごく簡単に紹介します。
(それはそれとしてリンクは貼る。)
(※)アニメはほとんど完全に漫画と同じ内容だ(カットされる要素もほとんど無し)!すごいぞ!
・主人公の吉田優子(色々あってシャミ子と呼ばれる)(画像左)はある朝闇の魔族の力に覚醒し、一族の呪いを解くためにこの町の魔法少女を倒す使命を課されてしまう!!
・シャミ子は、一家に光の一族(魔法少女の勢力)から月四万円生活の呪いという厳しい呪いをかけられたり、そもそも体力も無く、ちょっとポンコツ気味だけどとっても頑張り屋な性格!
宿敵の魔法少女を打ち倒すまで諦めずに頑張り続ける!
・…………しかし、そのために町を歩いた日に彼女はダンプカーにひかれそうになり、魔法少女・千代田桃(画像右、変身姿)に助けられてしまう!!
・「引退済みの魔法少女」を名乗り、圧倒的なパワーを持ちながらも、自分のことを多くは語らず静かに振る舞う桃。しかし、シャミ子とは同じ高校に行っていることが判明し、色々ありながら交流を深めることに……!
・という訳で、ストーリーは主にシャミ子と桃の二人の関係性を中心に様々な出来事が描かれます。
公式には「逆転マジカルヒロイン4コマ!」というキャッチコピーが書かれています。
最初の方を読んでも、超人的な戦闘力を持ち、大きな家に住む桃に対して、シャミ子は全く「逆転」できそうにないけど、そのストーリーの行方は如何に……
作品の世界観の面白さについて
「非日常の中の日常」を扱った作品だと言われています。
しかし、「日常の中の非日常」が好きだ、好きだったという方もとても楽しめる作品だと考えています。
それでいて、先ほど書いた通り非常に広い間口のある作品です。
僕は小学生の頃、青い鳥文庫や様々なファンタジー小説を何度も何度も読み、それらにとても興じていたのですが、そういうのを読んだ時のワクワク感をとても久しぶりに感じられる作品だったと思います。
その他にも、オカルトとか、ゲームを題材にした4コマ漫画とかが好きな(だった)人にはとても相性が良い作品だと思っています。
一応、アニメや漫画の各配信サイトでは「ファンタジー」「日常」「コメディ」などに分類されています。
「ファンタジー」に分類されるのは明白で、その要素は本当に強いので、逆にそれに全く縁が無い人には多少難しい作品かもしれませんが、それ以外のカテゴリ分けはなんというか……人によってとらえ方が違う部分になるかなと思っています。
とにかく綿密な設定、夢や希望、魔法作品文脈の面白さが詰まったファンタジー、それがまちカドまぞくです。
(※)(タイトルに「ネタバレ無」と書いてありますが、ここからは1巻範囲の多少のあらすじや、ストーリーのネタバレではないけど作品のテーマとか、話の趣旨みたいなことに言及したりします。
そういう事を一切何も知りたくないという人はここまでにして、今すぐ他の記事とか、原作とかを見ましょう。
作品のテーマ
まちカドまぞくは、非常に綿密に練られたストーリーによりメッセージ性も濃く、次のようなテーマが根柢にあると僕は解釈しています。それは
・心
・コミュニケーション(対話)
・人と人との関係性
(お互いを知ること)
の肯定です。
これらは普遍的でベタなテーマですが、それを本当に分かりやすく、面白いストーリーで上手くまとめて、かつめちゃくちゃ真摯に向き合っているのは本当に凄いことで、更に多くの方に知って欲しいなという風に感じます。
魔法って心の力なんですよ……
宣伝記事でそれを言っちゃわないほうが良いという意見もあると思うんですが、やっぱり自分が刺さったのはここだったので、これだけはどうしても伝えておきたかった……
より深いストーリー紹介
・そんなテーマのあるストーリーは、やはり主にシャミ子と桃の関係性によって描かれていきます。
でも、その中で、彼女らがより多くの人に支えられていること、彼女らの関係性が「町かど」全体の縮図であることが徐々に明らかになっていきます。
・物語の舞台となっているのは、「せいいき桜が丘」という、敵対するはずの魔法少女と魔族が共存する平和な町です。
しかし、その中でも皆が平和に生活していく中では様々な大変なことがあり、そんな困難を皆の力で、様々な方法で乗り越えていく様子が作品の魅力だと感じます。
・その過程でしばしば描かれる、相手を思いやる気持ちや様々な感情の動きはとても尊いもので、それによってだんだん物語や二人の関係性が動いていきます。
・やはり、シャミ子と桃の友情はとても尊いものなのですが、彼女らの関係性が深まる時には、なりゆきなどではなく、必ずコミュニケーション、互いの心への働きかけの努力があるというのが徹底して描かれているというのが非常に好きな部分です。
この力は、この作品における「心」の在り方に徐々に影響を与えていきます。
参考/他の方の布教記事など
(※数年前のものなので情報は当時のものです。)
作品を見るには
amazon prime会員なら無料で2巻まで読めます。
残念ながら終了してしまいました。
無料で試したい場合、COMIC FUZから3話まで無料で読むことができます。
更に、一日一話ずつ無料でかなり後の方(追記時、4巻範囲)まで読めます。
しかし、それ以降の巻は電子版ではなく紙の本を買うことを強く推奨します。
書き込みが非常に細かいのでどうしても画質が……
追記:amazonは相当に画質が悪いですが、bookwalker等ではそこそこの画質で見られるようです(一番画質が良いのはCOMIC FUZだけどパソコンの場合UIが微妙)。相当に字が小さい漫画なので(本の場合、通常のテキストサイズがスマホに表示される小さい文字より小さいくらい)、老眼や目が疲れやすい方にはありかもしれません。
あ、単行本は、一般的な漫画の単行本より多少値段が高いと感じる人もいるかもしれませんが、この漫画は明らかに一般的な漫画より1巻の情報量が数倍はあるので、むしろ安いくらいだと個人的には思っています。
アニメについて
アニメは色々なサイトで見ることができ、しかも原作をほぼ完全に再現したとても素晴らしい作品です。
(※2023/10/27追記:アマプラでは現在見れなくなってしまいました。)
しかし、その分台詞回しは非常に早いというような形になっています。
個人的には、やはり漫画のほうがじっくり、上に書いたような細かいシーンを見たり、感情を理解したりはしやすいかなとは思います。
ただ、気軽に見れるのは間違いないので好きな人はこちらでも良いかなと思います。
あと、最初の方を見て雰囲気を感じたい人は何話か見るのもいいかも。
関連記事(ネタバレ)
主にこのようにストーリーの解釈などについての記事を書いています。
この記事を読んだ人で、既にまちカドまぞくを読んでる人は是非読んで見てください。