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アニメ1話から『ぼっち・ざ・ろっく!』原作を4巻まで読みました【感想】

この記事は2022年10月12日に書かれたものです。

つまり、アニメは1話だけ放送された状態、単行本は4巻まで発売された時に書いたものです。

 

 

 

2023/10/27 若干表現を修正

 どうも、現役ぼっち大学生の気分中一です。

 

『まちカドまぞく』にハマったのを機に色々な漫画を読んでみようと思い、先月は『がっこうぐらし!』を読んだのですが、今月はちょっと忙しいから読まないでおく……つもりだったんだけどな……

 

 

 

 

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アニメの話

※アニメは非常に多数の各種サイトから見れます!!また、毎週土曜24時(日曜0時)からabema地上波同時配信があります!もちろん1話は無料で見れます。

 

2022年10月8日の24時、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」一話が放送されました

 

そんなに興味は無かったものの、僕のtwitterタイムラインの人が皆見ていて、丁度その時間が空いてたのもあり、僕もリアタイで最初から視聴しました。

 

すると、そこには気合の入りまくった作画や作り込み………の大部分を、ぼっち挙動を非常に克明で繊細に描くために費やしているアニメーションが。

 

なんというか、個人的にはこういった話になんとなく苦手意識があったのですが…
やっぱ、何となく自分に共感性羞恥が発生したり、逆に、話が調子に乗りすぎたりしてそう、という偏見が……。

でも、逆にここまでリアルかつ克明な雰囲気で「ぼっち」を描かれると、ありのままの気持ちで見られるというか、物語として引き込まれるから、落ち着いて世界観に浸かれるんだなということが分かりました。
(もちろん、その感性は人によると思いますが)

 

…今更ですが、基本的に僕はぼっちちゃんに共感したり、1話を見て「あるあるな感じだなあ…」と言ったりする側の人種です。まあ…

 

だから、ここまでリアルなぼっちが気合を入れてアニメ化されてるのは良いな、と思った。
そして、ぼっち(コミュニケーションが不得意)である事は決して肯定されないけど、一方で、言われのない動機で、ぼっちがちゃかされたりもしなくて、要するに、(どんな方向にせよ)現実からあまり逃避したりしない作品の空気感に惹かれました。

 

もちろん、ぼっちちゃんのぼっち挙動(やもはやそういう問題じゃない奇行や顔芸)はアニメでも漫画でも頻繁にギャグとして登場しますが、それらは、4コマ単位での話としての理屈や動機(というと型苦しいけど)があり、最後のコマでオチたら基本終わり、というパリッとした雰囲気なので、それは面白く見れるんですよね。

 

(後でもするけど、そういうギャグシーンって自分のパブリックイメージだと、アニメ化によってより一層面白おかしい印象になることが多くて、全体が明るい雰囲気の作品ならそれは正しいけど、この作品ではむしろちょっと現実的になったくらいだったのは凄い良かったよな、と思います。)

 

あとはOPの格好よさとかも初見で気に入りましたね。

自分は幸い、中高時代はぼっちでは無かったのですが(今はあれだけど)、高校生の受験期の時には凄くよくラジオを聞いてて。

北海道にあるAIR-GっていうFMラジオなんですけど、かなり若者向けの曲選をしっかりやっている局で、そこで無限にこういう雰囲気の曲聞きながら勉強してたなあ…という事を思い出しました。
(青春な曲とかもそれなりにあったけど、どちらかというとこういう曲が主に流れてた。)

ちゃんと音楽のアニメで音楽の記憶を思い出させてくれるのは良いな、と思います。

 

そんな訳で、アニメがあった次(土曜日の方とすると次の次)の日には原作を買っていました。

漫画を読んだ

 

 

ここからは原作4巻までのネタバレがあります。

サムネ用 下のやつは今販売されてるものについてる帯ですね。

 

 

 

 

 

 

1巻

序盤(走り書き)

・アニメとそこそこ違う!!というか、アニメでめっちゃ情報量が増えたり、ちょっと構成が変わってる!

(というか本当にアニメ1話の構成変更完璧すぎないか?)

・漫画、ちゃんと4コマでオチる、というのがあるのがめちゃくちゃ良いですよね。

あと1話、2話の最後が綺麗に終わって、ちゃんとどういう話なのか分かるのが4コマ漫画上手すぎ案件…
まあ、今の時代売れる作品のかなり多くがそうなのかもしれないけど、やっぱ、現代のテンポとしてそうなってるのは良いですよね。

 

・学校が違うのはやっぱ良いですよね。まあ、やっぱりそういう話だから。

 

・喜多さんの加入。色々な動機や形で加入するメンバーが居るのも、後からストーリーでも言われるけど、「そういう話」だから良いですよね。

ぼっちちゃんがちょっと頑張る場面は、全体的にアニメ化が待ちきれないです…本当にぴったりすぎるアニメーションと声だったので。

 

きららジャンプのくだり
ここ、もう、こうして実際にアニメ化されてこの場面がOPに載ったというだけで、色々文脈が増えてるでしょ。

・初めて皆で撮った、アー写となる写真は、青空に輝く太陽に向かってジャンプしている画と比べるとお世辞にもきらきらしているとは言い難いけど、まあ、結束バンドって、「ぼっち・ざ・ろっく!」って、こう、ですよね

それはオープニング曲で雨が降って雷鳴が轟いてたら青空は出てこないでしょう。

OP、本当に、本当に原作理解度が高すぎる曲だと思いますが、その話は後の項目でします。

 

・リョウの過去と、ぼっちちゃんへの問いかけ。

アニメのOPでは雨が降って、原作もどちらかというと暗めのまま話が進んでいくんですけど、それでもその中に時々ある、この「虹」とか「星空」とかの、ちょっと明るい描写はとても良いですよね。

「ちょっと光が射してる」表現、意図はいわずもがなだけど、この暗い作品にもそれはある、という事が良いなと思います。

 

・初めてのライブ。

やっぱり良いですよね、この演出。音はなくても、表情はもちろん、紙に描かれたもの以上のものが伝わってくる感じがありますよね。

そして一巻の終わり。良いよなーーーーーー…

「皆の夢」が改めて明らかになって終わる1巻、「1巻の終わり」としてこれ以上無くないですか?

2巻

・文化祭…良いよな……

これはやっぱり格好いいでしょう。うん。認めざるを得ないなと思います。

 

・最近のきららってインターネットやめろ系主人公流行ってるんですか?

シャミ子とか比じゃないくらい実害が発生してて凄い。お前がインターネット怪談だろこれは。

 

・2巻ラスト。

さっきも書いたけど、この、暗めの話、ここではガチで物語自体が暗いところに出てくる「光」の表現があるコマとか、きらきら輝くエフェクトが入ったコマの底抜けな明るさが本当に素敵な作品だと思います。

(アニメでどう表現されるのか気になるけど、1話があのクオリティだから良い感じにやってくれると信じてます。)

最後のコマ、あまりにも良い。

 

・この作品全体として、(※一人で何かを行うという意味合いでの)ぼっちが "ちゃんと徹底して肯定されず"、物事が前に進むとき、何かの成長が生まれるときは、皆の心が通じ合ったとき、皆が同じ気持ちになれたときというのが本当に徹底されてるのが、テーマに本当に真摯に向き合って、かつ物語の熱さ、面白さを演出しているのが素晴らしいなと思います。

そういった瞬間がやや暗い作品を照らす光になってるのがね、良いよね。

でも光ってOP曲的には「雷鳴」なんだよね。凄いよね。

3巻~

やっぱり、個人的には今のところ、作品全体としては1巻、2巻の強烈なインパクトが一番印象的な作品ではあります。

初めて、自分を取り巻く環境が一気に変わった中で皆のために頑張ったり、少しずつ変わっていった後藤ひとりの姿が一番印象に残りました。

 

でも、3巻からは、2巻までほど強烈なイベントは少ないかもしれませんが、なんか、ずーっと暗かった雰囲気が少しずつ明るくなっていく感じが丁寧に描写されてるのが良いですよね。

4巻では遂に青空の表紙になる、というのも印象的。

アニメ化は果たしてどこまでやるんでしょうか?2期がある前提の下で、2巻までで綺麗に終わるか、もしくは3巻のブッキングライブが前倒しで行われる…感じかなあ。

 

 

・家族とは(多分)クリスマスパーティーに参加したり、大きな声を出せるの、良かったね…

 

・喜多さんの悩み。

この作品、全体を通して「個性が違う人が集まっているバンド」というものに物凄く真面目な訳だけど、個性が違う人が支え合ったり、一緒に活動したりするのって「社会」だよなあと思います

 

あとは4巻のフェス編の終わりとかもあるんですが、もうここら辺はなんか、言葉は要らないでしょう……熱い感じがあるのが良いよね。

改めてアニメを見て

いやあ、やっぱりアニメ化凄すぎないか!?!?

まず結束バンドの皆が動いていて、結束バンドが演奏してる曲が出てるというだけでもめちゃくちゃ概念が完成してるんですが……

 

ぼざろを読みながら、何度も何度も「青春コンプレックス」を聞いてたし、やっぱり、声と曲があるだけで相当概念が補強されてるなと感じます。

でも、それ以上にアニメ化が本当に上手すぎる。

 

やっぱ、声も作画も、ぼっち挙動をかなりリアルに表現したのが良いですよね。ずっとアニメのぼっちちゃんの挙動のイメージで漫画読んでました。

さっきも言った通り、1話範囲では、漫画のギャグとかも割と現実的な印象を受けるような感じになっていて、(結構きらら界隈以外からも回ってきてネットミームになっていた)「現実が辛くても大丈夫!」のところとかも、(勿論原作の前後のコマの文脈と比較しても)より切実な印象を受けました。

これはとても良かったなと思います。

 

あとはまあ……冒頭のお弁当の中身だけ凝ってるのが切実だったり、0話もかなり描写が足されて解像度が上がったり、ライブハウスとかの背景もとにかく綺麗になって、暗いアニメながらもかわいらしさもある作画だったり…と、無限に言う事がありますが、本当に、原作から増えた情報量の分が、非常に補完として理解度が高いものばかりだったなと思います。

 

あと、なんといっても構成の変更。虹夏ちゃんがギターヒーローに言及するのが後になったけど、これも大きく1話に波を生む形になっていて天才的でしたね。

OP曲

全ての歌詞の原作理解度が高すぎるオープニング曲。

 

でも、やっぱり

搔き鳴らせ 光のファズで 雷鳴を轟かせたいんだ

は凄いなと思います。

やっぱ、雨が降っているところに射す光が「雷鳴」なのって…凄いんじゃないですか?

「きらきらしたもの」として、OPに雷鳴が出てくるのってなんか……でもやっぱ、ぼざろ ってそういう作品だよな、結束バンドって、後藤ひとりってそうだよな、という解釈の一致があるよなあと思います。

作中で虹が出てくる事はあるけど、あくまでもデフォルトとしてあるのは雷鳴。

 

 

まあ、おおよそこんな感じでしょうか。またアニメの感想とかを書けたらいいなと思います。それでは!

 

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