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「LEGENDSアルセウスをもちてんや風に振り返ろう!」(3/3)~トークラジオもちてんや#46・書き起こし

 この記事は、part1、part2に続いて、2022年2月5日・6日に配信された「トークラジオもちてんや」をブログ記事として書き起こしたものです。

DPオタクの3人が、LEGENDSアルセウスの感想や、シンオウ神話、ダイヤモンドパールの解釈について語ります。

 

記事一覧・part1 (オープニング~天冠の山麓

kc1game.hatenablog.com  

・part2 (純白の凍土~ED後シナリオボス)

kc1game.hatenablog.com

・part3(サブ任務94~すべてのポケモンにであう、考察・妄想)
ここ

 

(この記事の元になったラジオは下記リンクからご視聴ください。)

参考資料一覧

part1と同じです。

【書き起こし】トークラジオもちてんや#2「シンオウ神話と言語化」 - 気分中一のブログ

<書き起こし>トークラジオもちてんや#38「シンオウ神話と言語化・リターンズ」 - 気分中一のブログ

LEGENDS発売前にシンオウ神話について語った記事です。

【LEGENDSアルセウス】自分(とYa-1)がfusetterで呟いた感想まとめ(2/9追記) - 鬼火電磁波痛み分け

てんろー・Ya-1の初見プレイ時などの感想まとめです。

 

なお、今回の記事では「ふるいポエム」についての話が多くありますが、その内容と一般的な解釈についてはこちらが非常に参考になります。(たかさおじさん様のツイート)
非常に資料として充実しており、界隈にとっても大変意義深いツイートです。

 

※この文章の一部または全部を引用する場合は、この記事のURLを記載するようお願いします。

 

※今回の記事は大変ボリュームのある記事となっておりますが、どの章も面白い内容です。
是非、上の目次を見て好きな章から読んだり、何回かに分けて読んで頂けると嬉しいです。

 

 

 

この記事には、最後までの全てのシナリオ、各種のサブ任務、「ふるいポエム」の記述などについてのネタバレがあります。

 

 

 

オープニング

(part1、part2までの内容を2時間かけて話しましたが、そこで24時になり、残りの内容は次の日に話すことになりました。)

もちきん:
もちてんやっほー!
トークラジオもちてんや司会のもちきんです。

てんろー:
てんろーです。

Ya-1:
Ya-1です。

…いやあ、終わりませんでした、昨日。

まさか、一日で全く終わらないとは……思っていましたが。
実際に終わらないとびっくりしますよね。

てんろー:
俺、終わらないにしても、全部振り返ったあとで「振り返れたんですけど、まだ言い足りないので明日もやりましょうか。」になると思ってた。

Ya-1:
いやでも、一応最後まではいったから、シナリオの。

てんろー:
めっちゃ強引に行ったけどね。

前回はクリア後シナリオの終わりまでやりました。
なので、今日はそこから先の、サブ任務94、ポエムの話、プレートの話とかをやります。

Ya-1:
今回のラジオはあとから聞いている方も多いんじゃないでしょうか。

やっぱりね、一週間で全部クリアしてラジオ聞きに来る人って、普通にポケモンオタクすぎるから。
……普通はもうちょっとかかるよ。

てんろー:
うん。

ギラティナのゆくえ~戻りの洞窟になかった霧の部屋

てんろー:
じゃあ、まずサブ任務のギラティナ捕獲イベントからやろうと思います。

ウォロがどっか行った後に「ギラティナの影を海岸で見た」という情報があって、それを追うというイベントです。

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これがね、(場所を)「群青の海岸」とだけしか教えてくれないというね。

Ya-1:
いやでも、群青の海岸とだけ言えばもうピンと来るだろう、みんな。

てんろー:
「ピンと来るだろう」って思ってるのがすごいなと思いました。

Ya-1:
いや、あれはすごいよ。本当になんか信頼してるから。

てんろー:
信頼の真骨頂だよ。あれは。

Ya-1:
まあでも今作、レジェンズから始めた人でも、あちこち探し回れば見つかるようになってるっていうところはいいと思いますよ。
なんかそれっぽい所探して行けばいるわけだから。

てんろー:
うん。
まあメタ的に考えれば、あのエリアで使ってない場所はあそこしかないよねっていう。

Ya-1:
そうそう。怪しい場所は一ヶ所残ってるわけですからね。「戻りの洞窟」。

てんろー:
あそこ(に行く時)、「隠れ泉への道」っていう名前が出た時、嬉しかったね。

Ya-1:
うん。あの時代でも戻りの洞窟は隠れてるんだ、っていうのが面白かった。

今作の戻りの洞窟は、入ったら空洞があるだけじゃないですか。それもすごいよね。

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てんろー:
ああ。

Ya-1:
結局あの(DPにあった)洞窟は何だったのか、我々にはわからないままだからね。

てんろー:
全部幻覚かもね。

Ya-1:
そう、ダイヤモンドパールだと結構複雑なダンジョンが展開されてて、柱に数字とかも刻んであったりして、人工的な雰囲気だったんだよね。

てんろー:
あれ、結構怖いんだよね。何が怖いって、何も説明が無く、「30を超える前に……」とかあってね。

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Ya-1:
うん。

てんろー:
超えたらどうなるんだろうっていうのが分かんないから怖かったんだよね、俺。

Ya-1:
分かんないから怖いんだよね、やっぱり

てんろー:
(笑)全部それに持って行くじゃん。

Ya-1:
結局全部それだからさ。DP的には。

てんろー:
何が起こるかマジで分かんなかったから、あれは普通に怖かった。

Ya-1:
柱にも数字だけが刻んであるし、怖いよ。

てんろー:
怖い。

ギラティナを倒した後に、通った部屋数によって最後のアイテムが変わるやつが好きだった。
「れいかいのぬの」とか、「きちょうなホネ」があるのが凄い好きだった。
小学生ながらに、それらの意味は流石に分かるから。

Ya-1:
分かるねえ。

それは結局、「霧」なんでしょう?あの霧のかかった部屋。

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ウォロが作中でちゃんと言ってたけど。霧は曖昧にするからね……

てんろー:
ええ、すごいなあ、全部先に言語化されてる。

Ya-1:
(DPでは霧がかかったダンジョンがあったのに)それがLEGENDSアルセウスだと、戻りの洞窟は普通の洞窟でしかない、っていうのはどういうことなのか……

まあ、妄想の余地がありますよって感じですよね。

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てんろー:
送りの泉は、(DPでは)上から見た時に橋が途中までかかってるじゃん。

Ya-1:
ああ、良いねえ。

てんろー:
あれもめっちゃ好きなんだけど、後から誰かが架けたんだろうね。分かんないけど。

Ya-1:
まあ、LEGENDSアルセウスでは無いですから、誰かが作ろうとしたのか、作って壊れたのか。

てんろー:
ウォロかもしれん。

 

・・・


てんろー:
あー、あそこに居るけどオリジンフォルムだっていうのは…
まず、だいはっきんだま落ちてるし、戻りの洞窟がやぶれた世界と繋がってるということは(プラチナと、)なぜかBDSPでもちゃんとやってたので。

そもそも、俺はフォルムが世界に依存しているっていうのは結構どうでも良いところだなと思っていて…どうでもよくはないんだけど、ゲームシステム的な側面が大きいなあというのがちょっとあるから。その話も推測だしね。

だって、ラスボスのディアパルも何もなくてもオリジンになったじゃん。

Ya-1:
そうそう、ギラティナがフォルムを切り替えるのも我々が思っているより結構簡単なのかもしれない。

 

てんろー:
やば、DPの戻りの洞窟の話をしちゃった。

Ya-1:
いや、しちゃうでしょう。だって、無かったわけだから。戻りの洞窟(のダンジョン)が。

で、霧の話をしたわけだから、意味はあるんじゃないかなって思うんだけど。
あのDPの戻りの洞窟は結局なんだったのかっていうところ。

てんろー:
そもそもあれはどう考えても人工物だし、既にあの時点で(LEGENDSでも、DPでも)。怖いよね。

Ya-1:
怖い。

てんろー:
何がどうなってあそこにあるんだろうって情報が結局一つも増えてないから。

だから隠れ泉ってさ、泉が実は三つじゃなくて四つあったっていう意味での隠れ泉じゃん。と俺は思ってるんだけど。

Ya-1:
うん。

てんろー:
それも説明ないじゃん。

Ya-1:
何もない。

てんろー:
その辺の神秘性とか、言ってなさをそのまんまにしてるのは、こういうところでも(DPと)同じだなって思ってる。

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ギラティナ、そしてウォロ~「強き光は 深き影 生み出したり」

てんろー:
次 行きましょうか。

ギラティナが終わった後で、ラベン博士がウォロの事を教えてくれて…

ギラティナはてんろーさんにかなわぬと知り
ヒスイを守ることを選んだ……
調査して図鑑に記録しなさいと。
もう会うことはないでしょう。そう言うとウォロさんはどこかに……
あの人……ポケモン図鑑の完成を楽しみになされていたのです。

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Ya-1:
…違うと思うけど……
まあでも、そう解釈するのが面白いよなと思う。

てんろー:
いや、でも、楽しみにしてたんじゃない?って思うよ。

Ya-1:
うーん…難しいなー。その辺は。してて欲しいよね、やっぱりね。

てんろー:
ほしいよ。

Ya-1:
「してて欲しい」って言う願望が先にある感じはするかな。まあ…

てんろー:
でも結局、好奇心があの人の根源だった訳だから…
楽しみは楽しみだったと思うよ。本当に。
……と思うけどな、俺は。

まあ、でもそうか。
世界を創造し直して、全部無に帰そうとしている人間がそんなこと言うか、みたいなのも確かにある。

Ya-1:
「図鑑の完成を楽しみに」……うん……ラベン博士談だな……

てんろー:
まあね、うん。ラベン博士、人を疑うとかしなさそうだから。

Ya-1:
そうなんだよなあ。やっぱり。

てんろー:
疑うというか、あれだけど。

Ya-1:
どう解釈するかは、皆さん次第でいいでしょう。
ギラティナは結局、力のある者につくというね、このへっぴり腰な所が良いですね。

まあ、なんかもうちょっと反骨心を持ってほしいかな。(笑)

 

 

てんろー:
ギラティナの図鑑説明に「強き光は 深き影 生み出したり」って書いてあるの、めっちゃ良くない?

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Ya-1:
めっちゃいい。

てんろー:
今だからこそ分かる「強き光」の意味。
いや、分かってたけど、ちゃんと書いてあるのを知った上で読むとめっちゃいいね。

もちきん:
うん。

てんろー:
これをラベン博士が書いてるっていうのが凄く良い。

Ya-1:
メインテーマは光だということを先に言っておくべきだから。
Pokemon LEGENDSアルセウスは「光」の話。

てんろー:
アルセウスが光であるっていう、そこの重ね合わせの話だから。

Ya-1:
何故かっていうと、結局観測の話だからなんですけど。

ものを観測するためにはやっぱり光が必要だから。実際にものを見る時にもそうだし、何かに対して光が反射してそれが目に入るっていう部分があるから、「光」っていうのは観測に関する一番大事なもの、っていう解釈があるんだけど。

そういう所があるから、今作でアルセウスは光である、プレイヤーは光である」っていうのがすごい重要設定になってるのでそれに対するギラティナが影なのはやっぱり凄いよね。
ラスボスになってる訳だから、ギラティナは。

てんろー:
俺、このギラティナの図鑑を書く時に、ラベン博士は絶対ウォロのこと考えてたと思うんだよね

Ya-1:
うん……
……そうですね。

てんろー:
「強き光は 深き影を生み出したり」って書くときに絶対考えてたよ。

Ya-1:
考えてたと思うよ。それは。

もちきん:
ああ…

てんろー:
だから、「影ができることはしょうがないよね」っていうニュアンスがあるじゃん。この一文に

Ya-1:
あるね。

もちきん:
はいはい。

てんろー:
“深き影”もまあ、できちゃうよな、みたいな。

Ya-1:
 …………うーーーん、できちゃう。
うん。

てんろー:
それがウォロなんですよ。

 

(コメント)
だから選ばなかった主人公の名前は「照」なんですね

Ya-1:
そうですね。やっぱり、選ばなかった方の主人公の名前はテル/ショウ、一つの漢字にすると「」ですが。

てんろー:
「照る」だからね。確かにそれは面白いかもしれん。

Ya-1:
で、「光輝」であり、「光」であるというね。

……だから結局、「ダイヤモンドパール」って言うタイトルを、「ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール」にしたの、今考えるとそういう事なのねって分かるんだけど、凄いよね。

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てんろー:
とりあえずコンテストのノーツの最高判定でブリリアントって出しとくか、みたいな。

Ya-1:
それは意味わかんないけどね。

ウォロとコギト~「うん あやつのことは忘れろ」

てんろー:
で、そんなウォロに対してコギトさんはなんと言ったのか。

まず本部に入るとコギトさんがいて、

「ウォロが何をしでかしたのか 今教えてもらっていたのじゃ
うん あやつのことは忘れろ 
情念も過ぎると おかしくなる…… ただそれだけのことよのう。」

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Ya-1:
これだけの台詞がね、ありがたいですね。いくらでも解釈できるからな…

てんろー:
台詞だけで無限に解釈できる。

Ya-1:
やっぱね、「うん」が、すごい好きなんですよね。間があるのがいい

てんろー:
これは………たぶんコギトさんはこうやって忘れてきたんだろうなあって思う。

Ya-1:
そうですね。やっぱ長いこと生きてそうな感じはあるので、実際のところはどうかわかんないけど。

てんろー:
いくらでも解釈しようがあるから。

一応、てんやのコギトさんの解釈としては、非常に長命で、ずいぶん昔…シンジュとコンゴウが来る前から知ってそうなんだけど、それは要するに、ポエムを書いたのがコギトさんである」っていう前提で話をしている。

たぶんそうだと思うんだけど、確証はない。

Ya-1:
確証はないように作ってあると思うけど…まあ、わざわざ書いた人が同じっていう記述があるってことは、誰かを想像して欲しいんだろうなあっていう意図を感じるから…
それがコギトさん、あるいはコギトさんの祖先なのかっていうのがはっきりしないように作ってあると思うけど。

てんろー:
ここでは、これはコギトさんじゃない?っていう前提で話を進める。
これを一応定義しておいた方が良いので。もちろん、そうじゃない解釈もあると思うんですよ。祖先とかね。

で、そう考えると、コギトさんは本当に長いこと生きてるから、ああいうウォロみたいなやつ何人も見てきたんだろうな、っていう哀愁があるよね。

Ya-1:
うん。こういう長命キャラはそういうもんだから。

てんろー:
これ長命キャラのオタクが作ってるよ。本当にこの人。

 

・・・

 

てんろー:
ウォロみたいな奴何人もいたんだよ、絶対。

Ya-1:
いると思うよ。古代シンオウ人の血を引く者はみんなああなってそう。

もちきん:
(笑)

てんろー:
やばすぎ。で、全員内紛で死んでる。

Ya-1:
そうそう。

でも結局、新しくヒスイ地方に渡ってきた人たちの間に、多分ゴタゴタはなんかあったはずだから、その時にいろいろあった……
まあ、ウォロ自身も幼い時にいろいろあったって言ってるし。…あったんじゃないかな。

てんろー:
あれ、なんか重そうな過去がチラッとあるよね。

Ya-1:
「ちらっとだけでいいよね」っていうのが良いよね。

てんろー:
うん。だからさ、カイは結構、過去重い系キャラじゃん。実は。
両親がいなくて、リーダーを背負わざるを得なくて………
同じようなもんだよね、って言えるところがあると思う。
何というか、そこに同情の余地を残せるようにはなってるんだろうな、みたいな。同情はしないけど。

Ya-1:
まあ、同情は大事だからね。
してもいいし、しなくても良いって感じかな。人によって。

てんろー:
うん。

 

Ya-1:
で、……このセリフだけで本当にずっと話しちゃうんですけど……

てんろー:
どうなったんだろうね、ウォロとコギト、結局。

Ya-1:
うーん……

てんろー:
だって、コギトさんだってさ、あれぐらいお話できる人はなんだかんだ言って多分好きだった訳じゃん。

Ya-1:
来てくれる人自体が少ないからね、あそこに。

てんろー:
だって、「だが永遠の冬を生きるのだ」とか言ってたんだよ。

(※)ふるいポエム2より(クリックで開く)
地の果てにいるものよ
そなたの気持ちはわからなくもない
わたしが懸想する人は
遠い場所に去ってしまった
わたしが共に過ごした日々は
遠い昔に消えてしまった
もう一度会えるならと
かわらぬ思いを抱え続ける
地の果てにいるものよ
そなたの気持ちはわからなくもない
だが永遠の冬を生きるのだ
愛する日々を胸に秘めて


懸想(けそう)…思いをかけること。恋い慕うこと。 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%87%B8%E6%83%B3/

Ya-1:
ポエムではそう書いてますね。
結局、長命故に出会った人とは結局別れちゃうっていうイメージがあるからね。

てんろー:
長命あるあるですね。

結局、どんな人間も多分コギトは忘れざるを得ないというか、忘れるっていうのが本当に常にあったんだろうな、みたいなさ。

…俺、イモモチのポエムがすごい好きなんだよね。

Ya-1:
イモモチのポエムはすごい良いよね。
ああいう地味なのが一番いいと言うか…生活感があるから。

てんろー:
あるし、最後の文がすごい哀愁漂ってて。

(※)ふるいポエム13より(クリックで開く)

ケムリイモを採る
ケムリイモの皮をむく
ケムリイモに火を通す
(中略)
ポケモンの技でいうなら
ひのこでよい
かえんほうしゃはやりすぎ
イモモチを好きに喰う
一日が過ぎる

 

てんろー:
本当にずっと何もなかったんだろうな、っていうのがよく分かるじゃん。
イモモチを焼くことしかやることがない。

 


Ya-1:
(コメントを見て)(コギトさん)まだシンオウに居るのかなっていうことで言うと、カンナギの長老コギト説が結構好き。

てんろー:
ああ。まあ、そうなるよね。

Ya-1:
なんか、妄想としてすごいいいと思うな。公式設定である必要は全くないんだけど。

その余地があるのが好き。

てんろー:
あのね、シロナ長命説まで行くとちょっとやりすぎだなって思う。俺は。

Ya-1:
(笑)まあ、どっちでもいいだろ。

てんろー:
シロナは多分、普通の人であってほしい。

Ya-1:
うん。まあ。

てんろー:
仮に隠れ里がカンナギタウンだとしたら…

Ya-1:
うん、地理妄想は多分、今後研究が進むと思うんだけど…とりあえず今回はカンナギが隠れ里であると仮定して話を進めます。

てんろー:
だとすると、あの壁画を残したのって、たぶんコギトさんになるじゃん。

Ya-1:
…それはそうですね。

てんろー:
それもまた、あれですね。

3匹の化身を追って~トルネ・ボルト・ランドのシンオウ地方らしさ

てんろー:
という事で、本題のサブ任務94の話です。メインです。今日の。

Ya-1:
今日のメインはブラックホワイトです。

てんろー:
ここで急にトルネロスボルトロスランドロスを捕まえろという指令をくださいます。

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Ya-1:
コギトさんからね。

まあ、突然イッシュのポケモンが出てくるからビックリするんだけど。

あ、ここもちてんやポイントです。
トルネロスボルトロスランドロスみたいな伝説のポケモンはイッシュの伝承では結構珍しくてシンオウっぽいよねっていう話を前にしっかりしてましたね。

てんろー:
急に拾われたから……見てる?私たちのことを。

Ya-1:
ありがとうございます。

てんろー:
こんなに噛み合うことあるんだ。すごいね。

Ya-1:
噛み合うっていうか、まあ我々は解釈をしているわけだから。
合ってると嬉しいけど、それなりに合ってそうなことしか言わないっていうのはある。

てんろー:
そうかも。

おさらいしましょうか。なぜあの三人がめっちゃシンオウっぽいのか。

Ya-1:
はい。

てんろー:
そもそもイッシュって、その土地に根付いた神話とか伝承みたいなのがあまり無いわけ。

Ya-1:
前提としてイッシュっていうのは、アメリカがモチーフなんで…

てんろー:
まあ、言うかどうか迷ったけどそうだよね。

Ya-1:
これは話しておいた方がいいでしょう。アメリカっていうのは比較的最近……
まあ、(文化は)元々あったんだけど、一度塗りつぶされたりしながらできた土地だから。

もちきん:
はい。

Ya-1:
イギリスが伝来したわけですよ。結局。そして、文化が根付いていって、建国神話があって。

だから、建国神話ってやっぱりイッシュの一つの大きな柱じゃないですか。
ゼクロム・レシラムと共に国を作った」っていうのは、国の成り立ち(が神話になってる)っていうのがアメリカっぽいなって言う思うんですけど、そこに他の場所から伝来した他の神話。
例えば三銃士(※)だったりとか、トルネロスボルトロスランドロスとか、いろんな神様がそれぞれ別の根づき方をしているっていうのがイッシュですね。

(※)
コバルオンビリジオンテラキオンのモチーフの一つとされているもの。フランスの伝承。

てんろー:
で、その中でも特にランドロスだよね。「豊穣の神」っていうふうに奉られてて、ちゃんと祠があって、トルネロスボルトロスっていう天候の神様もいて、そこでちゃんと一個神話がきっちり完成されてて、みたいなのがあるのはどっちかっていうとシンオウ地方でやったことだと思っていたんですよ。

なぜかというと、例えばクレセリアダークライの話があったり、ヒードランヒードランで、あの島でだけよく分からん伝承が残ってたり、ロトムの都市伝説であったり…っていう、"神話のいろいろなあり方シンオウ地方は結構真面目にやってるよね"っていう前提があると、トルネボルトランドのあのあり方は、めっちゃシンオウ地方でやってそうだなあっていう話をしたことがあったんです。

Ya-1:
はい。

てんろー:
なので、ヒスイ地方に出てきたらびっくりした。

Ya-1:
びっくりするね。

てんろー:
まあ、ヒスイ独自の神様であるっていう感じではない。

Ya-1:
渡ってきてるからね、実際。

てんろー:
うん、あれは渡りの神様だから。

「季節」って要は「風」だから、渡るものだよねっていうところなんだけど…


これは、一応言っとくんですけど、解釈が一緒だったねっていうことでもあるけど、どっちかっていうとそっちじゃなくて。

前回(part1)ノボリの話したと思うんですけど、なんでこのチョイスがしっくり来るんだろうっていうところがやっぱり重要なので、しっくりくるか、こないかっていう事を考えたときに、トルネボルトランドの納まりのよさにビックリするんですよ。

そのびっくりする理由っていうのが、さっき言ったようなシンオウ地方らしさに繋がってるところがあるんだな、という事で。

要は、シンオウ地方の解像度が俺達と同じでよかったなあっていう話とは、ちょっと違う。

Ya-1:
違うよね。

てんろー:
だって、それは要は、俺たちの予想が当たってやったあ、と同じレベルなんだけど、(それとは)ちょっと違うから。別に予想してたわけじゃないから。

だから、なんだろう…… 一致した解釈……?

Ya-1:
まあ、結局そこに行き着くっていうのは物語を考えていればそうなるよねっていう感じで。

てんろー:
当たらずも遠からずだったんだな、みたいなのは良かった。

Ya-1:
うん。

 

 まあ、いろんなところに居るんだろうね、トルネボルトランドは。

てんろー:
それもある。その設定が追加されたのも良かったね。

俺、前に言ってたんだけど、レジ系は多分各地方どこ掘ってもいるっていう話。あれと同じだよね。

Ya-1:
うん、やって来るものだからな、風は。

ギリシャ神話では風の神様が四人いるんだけど、季節にそれぞれ対応してるんですよ。

てんろー:
ああ、なんか聞いたことある。何だっけ。

Ya-1:
ボレアス、ノトス、ゼピロス、エロスです。
だから、それに近い概念だよなって思って。

4匹目の化身の登場~ラブトロスとコギト、その「季節」との対応

Ya-1:
ということで三体を捕まえるんですよね。

てんろー:
そうです。まあ、捕まえるまでの過程はもういいでしょう。皆さん頑張ったでしょう。

Ya-1:
まあ、俺、本当にボール投げるの上手くて良かったなって思う。

てんろー:
で、コギトさんに見て見てって報告したら、

「本来であれば自由に飛び回らせておきたいのじゃが
時空の裂け目が開いている間 
影響が収まるまで大人しくさせておきたくてな。」
「さらに話は続くのじゃ。 じつはのう……
もう一匹おるのじゃ。」

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Ya-1:
めっちゃいいよな。
「じつはのう」じゃねえよ。

てんろー:
選択肢が「なんですか?」と「まさか…」なのが好き。

俺は普通に「なんですか?」だったよ。だって普通に分かんなかったから。

Ya-1:
俺は「まさか」になったよ。「じつはのう…」って言われた時点で。

てんろー:
そう?「じつはのう…」ってポケモンスナップオーキド博士みたいだな。

 

Ya-1:
コギトさんに見せる過程で、ポケモンを捕まえてそのまま見せるんじゃなくて、図鑑を完成させて見せなきゃいけないじゃないですか。
で、この三体の図鑑を完成させるのに手っ取り早い方法が、専用技を見ること。専用技を見るタスクは、倍になるタスクなので結構効率が良いから埋まりやすいんですよ。

それが「こがらしあらし」、「かみなりあらし」、「ねっさのあらし」。

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この3つの技を、プレイヤーにちゃんと印象付けさせるっていうタスクが良かったね。

てんろー:
俺は手のひらの上で転がっていたので、「なんだこの技は……」って思っていた。

Ya-1:
そう、「なんだこの技は」って思うんだけど、それをプレイヤーに印象づけさせるのが面白いと思う。
なんだろう、これっていう印象のつけ方。

てんろー:
で、四人目が出てきますと。

もう一匹おるのじゃ。参れ。

Ya-1:
「参れ」で出てくるのも良いよな。仲いいんだろうな。

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もちきん:
そんな距離近いポケモンなんだ、っていうのがちょっとびっくりしたけどね。

Ya-1:
モンスターボールで繋がってた時代じゃないわけですから、あの世代は。
それをもたらしたのは主人公ですから。
その時から仲良かったっていうのはいいよね。

てんろー:
これはフラエッテです。概念が。

Ya-1:
はい。

てんろー:
ラブトロスはフラエッテなんですよ。

もちきん:
どういうこと?ちょっと待って。

てんろー:
AZのフラエッテです。

もちきん:
うん。AZにとってのフラエッテって何だったんだっけ?大事なお友達?

てんろー:
そう、長い時間を過ごした友達というか…

まあAZとフラエッテはもうちょっと複雑なんだけど、あれはお互いにとっての罪の象徴だから。

だけど、コギトとラブトロスも長命かつ長命っていう。

Ya-1:
だから、先ほどのポエムでもあった通りコギトさんは自分の人生のことを冬だと認識しているんですけど、ここに出てきたラブトロスの専用技が「はるのあらし」であることで、春の象徴であることが判明するんですよ

もちきん:
ああー、なるほど。

Ya-1:
めちゃめちゃ良くないですか?

てんろー:
めちゃめちゃいい。これはびっくりした。
「はるのあらし」って技名がすごい奇麗だから。

Ya-1:
先ほどの話の通り、三匹のポケモンの専用技はそれぞれ「〇〇のあらし」っていう感じで表現されたんですけど、それが「はるのあらし」っていう最後の四つ目のピースが登場することによって、全部が季節を象徴してたっていうことが明らかになるんです。

もちきん:
うん。

てんろー:
こがらし以外、絶妙に分からないんだよね。

Ya-1:
分かりづらいよね。

 

Ya-1:
だから実は、これらの三神と呼ばれていたもの、四神と呼ぶべきか、は
季節を象徴していたということが判明しまして、季節を象徴していたということは……?

てんろー:
ブラックホワイトである。

もちきん:
ああ!
おーーーー、すごい!

てんろー:
お手本のような反応をありがとうございます。

もちきん:
ブラックホワイトは初めて季節が導入されたゲームなんですけれど…

てんろー:
初めてというか、唯一というか……。

もちきん:
うん。

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https://www.pokemon.co.jp/series/bw/#/story/story01.html

Ya-1:
いや、すごいよね、これは。

てんろー:
これはすごかった。なんか雑に後付けしてきたんじゃないのはめっちゃ良かった。
だってイッシュは四季じゃんっていう所だよね。

Ya-1:
そうですよ。

もちきん:
四季モチーフだったんだ。

てんろー:
そう。(ラブトロスを)イッシュにとって足りないパーツであったことにしたんだよ。「足りないパーツだったことにした」ってすごい日本語だけど。

ようはイッシュの季節システムってストーリー的に特に意味があるわけじゃないのよ。ぶっちゃけ。

Ya-1:
春夏秋冬と移り変わっていくのは一か月ごとですしね。

てんろー:
何かやりたかったんだろうなあというのは非常によくわかるんだけど、それをうまく昇華させてされていたかというと、ちょっと微妙なところがある。

もちきん:
メブキジカぐらいしかいいとこないみたいな。

Ya-1:
あれはシステムを作ったら何かをしたくなるゲーフリ病だから。

てんろー:
あれは季節からできてるからね。何かをするために季節があった訳ではないのよ。

季節と、トルネボルトランドの伝承っていうのは別だったわけ。

Ya-1:
完全に季節とは結びついてなかったですよね。

てんろー:
それをうまくやるなら、最初から季節で出すようにするもん。特別な天気とかいうのじゃなくて。

 冬にしか拾えないわざマシンがあるぐらいの事をするなら、季節で絶対あいつら出すと思う。秋にしかランドロス出ないようにするし。

だって、トルネボルトの為にわざわざ天気が変わるっていう、あそこでしか使わないギミックをもってくるあたり、本当に別だったんだよ。あれは。

もちきん:
うん。

てんろー:
なんだけど、ここでラブトロスを追加することにより、あれが季節であったことにした。でも、これはすごい綺麗。

だって、さっき言ったように季節や、トルネボルトランドの話はイッシュの(メインシナリオの)本筋にかかわって来ないわけだけど、イッシュの世界観には関わってくるわけじゃん。
その二つが上手く噛み合うようにできたのが凄い良いなって思う。

もちきん:
凄い。美しいですね。

てんろー:
その発想がなかったのが何よりだなって感じ。
言われてみれば確かにそうじゃん。

Ya-1:
だって、元々風と豊穣の神ですから。

結局、 雷があって風があって、それが豊穣を産むっていうのは「季節」ってことですから。

てんろー:
そうそう、でも「トルネボルトがいたらランドが豊穣(の神)になるよね」っていうのは、それで一個完成されている概念だから、その上のレイヤーを考えないのよ。
でも、それを考えたときに、「あ、季節になるんだ」っていう気づきが良い。

あ、季節でよかったんだっていう。

Ya-1:
ああ、季節って風だもんなぁ、って感じだから。

てんろー:
そういうのが、まあ満足ですよ。

4匹目の霊獣の姿~欠けていたパーツの完成

Ya-1:
でも、この満足はまだ終わらないんですよ。もちきんさん。

もちきん:
ええ、どういうこと?なんで。

Ya-1:
そう、やはりこの四体といえばフォルムチェンジがあるんですよ。

てんろー:
そうですね。フォルムチェンジについても一回前に話してましたね。
「鏡に映したら本当の姿になる」っていう話と、その「鏡」っていうのが3DSについてるカメラで、「カメラで現実をARで認識すると真の姿が見える」っていう重ね合わせはすごい奇麗だよねっていう話をしました。(※)

(※)
れいじゅうフォルムのトルネロスボルトロスランドロスは、初登場時には3DSのAR機能を使った「ポケモンARサーチャー」で拡張現実の世界を飛び回る三匹を捕まえることでのみ入手できた。

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なので、れいじゅうフォルムは大事なんですけど、大事なのは、本当の姿は獣なんですよ。

Ya-1:
「れいじゅう(霊獣)」っていうしね。

てんろー:
完全に人型から獣になるじゃん。ようは、神様(「けしん」)であり、獣でもあるみたいな感じなのよ。

だから、どっちなんだろう、こいつらっていう話。

Ya-1:
これ「観測によって姿が変わる」っていう話だから、めっちゃダイヤモンドパールなんだよね。

てんろー:
ああ、そうだね確かに。

Ya-1:
人がどうやって見るかによって…神様だと思って見るのか、獣だと思って見るのかによって姿を変えるポケモンですから。ダイヤモンドパールだよね。

 

てんろー:
じゃあ、まず、ラブトロスのれいじゅうフォルムの話からするか。皆さんれいじゅうフォルムちゃんと見ましたか?見たと思うんですけど、絶対。

Ya-1:
もらえますからね、うつしかがみが。

あれ、なんでこいつ(化身)首に蛇巻き付いてんだろうって思うよね。

てんろー:
いやまあ、それはデザインの逆算だろうってめっちゃ思うけど……

Ya-1:
まあ、そうだけど。

てんろー:
見た瞬間まず、「か、亀?」って思って、「なんか蛇乗ってる……亀と蛇……あ、全部四神だ……」の連想ゲームが一瞬で繋がったあの感じがすごい気持ちよかった。

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Ya-1:
言われてたじゃん。一応、四神がモチーフじゃないかって……

てんろー:
俺それ知らなかったんだよね、実は。
知ってたけど、あまりにも与太過ぎて…

Ya-1:
そうそう、だって玄武いないじゃんって思ったから。

いないのに、そんな青龍と白虎と朱雀だけ持って来るわけないだろ、と思ってたら。

てんろー:
俺、まだ桃太郎(モチーフ)説のほうが好きだったよ。

Ya-1:
桃太郎説いいですよね。

てんろー:
犬・キジ・猿。ボルトロスが猿になるんだけど…それはないだろう。

Ya-1:
という訳で、(れいじゅうフォルムの)三体が何を表しているのかっていうのは全く分からなかったというか、まあ「説」の域にとどまってたんだけど…。

玄武が追加されちゃあなあ。

てんろー:
そう、玄武はまごう事無き玄武だからさ。
あれで玄武じゃないって言われたら何なんだって感じだから。

Ya-1:
「亀と蛇」はもう玄武以外の何物でもないのよ。

てんろー:
強引だけど、そこでモチーフが確定したのはよかった。

Ya-1:
うん。

てんろー:
やっぱり「獣であり神である」って言われると、あいつらか、ってなるから。

 

 

てんろー:
で、(本来現実の四神が司っているとされる)季節とは対応してないし(※)、なんなら色も対応してないんだけど、まあ、良くあるじゃん。

(※)
青龍、朱雀、白虎、玄武はそれぞれ春、夏、秋、冬の象徴とされており、それぞれをモチーフとすると思われるポケモンと異なる。

よくあるじゃん、じゃダメなんだけど…

Ya-1:
四つあるものは季節を司ってますから、だいたい。

てんろー:
そう、それが違ってもまあ、そういうこともあるよね、という割り切りがある。

だって、元ネタじゃないから。

四神が「元ネタ」だったら季節と色がずれてるのはまずいんだけど、これは、なんとなくの「モチーフ」だから。

なんなら俺、霊獣ボルトが青龍だって言い張るの、ちょっと納得いってないからね。

Ya-1:
まあね。

てんろー:
龍ではなくないか?と思ってるから。

でも良いんです、モチーフだから。

てんろー:
結局、四つで完成させようっていう意気込みがちゃんとあったのが分かったのが良かった。

Ya-1:
元ネタはどっちかっていうと、風そのものだからね。
それに霊獣の四神のモチーフがのっかったってだけで。

もちきん:
まあ、四つで、神様っぽくって、っていうものを掛け合わせていく中で、一つのモチーフとして出てきたのが四神だよねっていう話ね。

Ya-1:
うんうん、それがうまく乗っかって良いよなって言う話かな。

 

てんろー:
実際、これはさ、本当にどこまで狙ってたかわかんなくて。

Ya-1:
まあ、実際に霊獣3体の時点で考えてたかは分からない。

てんろー:
3体の時点で考えたことかどうか、って言われると怪しいよ。それは。
だって、最初からそうなら色を合わせるもん。

Ya-1:
うん。うーーーん。
でも、モチーフだからな……ポケモンだから合わせないかも。(笑)

てんろー:
…まあ、だからこれ結構強引な後付けではあるんだよ。

Ya-1:
でも、ぴったりだからね。

てんろー:
「説を採用しました」っていう感じだよね。良かったですよね。

ラブトロスを「預ける」コギト~歴史に干渉せず、長い時を生き続けるひと

てんろー:
最後もう一個、コギトさんがラブトロスを渡してくれた時のセリフです。

(ラブトロスを)しばらく そなたに預けておくか。
(▸しばらく? ▸預ける?)
そなたとていつまでも生きるわけではあるまい。
そういう意味でのしばらくじゃ。

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ということですね。

「預ける」っていうのが良かったよね。
「しばらくそなたに預けておくか」っていう。

Ya-1:
これがコギトさん長命説の一端ですよね。

てんろー:
まあね。それもある。
それもあるし、これって結局伝説ポケモン全部に言える訳だからさ。

Ya-1:
まあ、(伝説ポケモンも)長命なんでしょうね。
これまでプレイヤーが捕まえて使役していたけど、っていう部分に対して、「一時期力を貸してもらっただけで、トレーナーが死んだ後でも伝説ポケモンはどこかで生きているよ」っていうことですよね。

てんろー:
これと、「分身」設定があると概念化が激しいよね。
伝説というか、ポケモンそのものの概念化が。

Ya-1:
ポケモンそのものの概念化はちょっとダイヤモンドパールすぎるから、作品によってレイヤーの違う捉えかたをしないといけない気がするんだけど、難しいですよね。

てんろー:
難しい。

「畑の神がいる 春の神がいる ヒスイの空を飛び回り命を芽吹かせる」

っていうのをラブトロスを渡す時に言ってくれるんですけど、これ、ポエムの一説なんですよね、そのまま

Ya-1:
だから、本人が言ったのか、もしくは(誰かが)詠んで、それを引用したのかっていうのもやっぱり分からないんですよね。

てんろー:
分からない。ぼかしているから。

関係者か本人である、というところの一線をもう、とにかく引かない。

Ya-1:
引かないのは、もうゲーフリ仕草ですから。

てんろー:
ゲーフリ仕草だな、この辺は。

「任せます」っていう、明言しない感じ。
好き嫌いは分かれると思いますが。ずっとぼかし続ける。

 

 

Ya-1:
(ラブトロスは)寒いのが嫌いなので、暖かいところを渡り続けるっていうポケモンなんですよね。
寒いのが嫌いなポケモンが、自分の人生を冬だと思っている人のところに来るっていうのは………ああ、もういいですね。

てんろー:
いいね。

俺たちがポエム作者コギト説を採用しているのは、ここが綺麗すぎるからなんですよね。

Ya-1:
エモいからね。

てんろー:
うん。

Ya-1:
エモさ優先ですから、我々は。

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もちきん:

「だが、永遠の冬を生きるのだ 愛する日々を胸に秘めて」

って書いた人間がラブトロスとちょっと仲良くしてるっていう。

てんろー:
だから、ポエムはこれで終わってるわけじゃん。あと20があるけど。
要は、書くのやめてるじゃん。書くのやめたのが、これで春が訪れたからだったらめっちゃいいよね。

Ya-1:
うん、そうです。

てんろー:
で、

「渡すものはすべて渡した。後の歴史はそなたたちに任せる。」

Ya-1:
だから、歴史には干渉しないっていうのが、やっぱりコギトさんのコギト性ですよね。

てんろー:
ウォロとは違うという。

もちきん:
うん。

 

・・・

 

てんろー:
だから、ちょっと話飛ぶんだけど、アルセウスと戦う時にラベン博士が、
「ついて行きたいけど、あなたの物語だから私は行かないでおきます」
って言うじゃん。
あれ、ウォロの逆じゃん、めっちゃ。

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Ya-1:
ああ、そうそうそう。

いやでも、ウォロも行かないから大丈夫。見たくないから。

てんろー:
(笑)
同じことやってるのに全然違うじゃん。

Ya-1:
動機がね。

てんろー:
その辺のスタンスの微妙な違いが凄い良いよね。

Ya-1:
できた人すぎるなーー。ラベン博士はちょっと。

てんろー:
ラベン博士は本当に出来た人なんだよ。

Ya-1:
すごすぎるな。それは。大人としての一線の引き方が本当にすごい。
行きたいに決まってるじゃん、だって。

てんろー:
見たいに決まってんじゃん、そんなの。

Ya-1:
絶対見たいもん。

てんろー:
でもさ、「『あなたの物語だから』それ以上干渉しない」っていうのはウォロもラベン博士も同じなんだよね、面白い。

Ya-1:
そうだね。(笑)それは同じだから。

てんろー:
これは結局拗ねてるか拗ねてないかみたいな…笑、あいつは拗ねてるから。

Ya-1:
あいつはもうダメ。

てんろー:
もうダメ。

 

(コメント)
ラベン博士はマジで誰の先祖なんだ

Ya-1:
まあまあ、ラベン博士は全てのいい大人の先祖ですから。

てんろー:
ラベン博士は、これから先出てきてほしい。出るとしたらね。

Ya-1:
あー、子孫キャラが出てきてほしいね。

てんろー:
みんな先祖キャラで盛り上がってるけど、これは逆を返せば、これから先いくらでも「あれってあの人子孫じゃね?」っていう子孫システムがいっぱいできるから。

Ya-1:
同じ帽子かぶってるんでしょ。めっちゃボロボロの帽子被ってて欲しい。

てんろー:
本人じゃねーか、それは。

Ya-1:
いやもう、わが家に伝わる大事な一点ものの帽子なので。

てんろー:
子孫概念で盛り上がれますよ。これからはどしどし。

 

ああ、ガラスケースに保管されたボロボロの図鑑があったら良いですね。

Ya-1:
それはあまりにもオタクすぎるんだけど、ゲーフリはオタクだからやりそう。

てんろー:
やりそうだよね。
オタク仕草がすごいから。

ポエムの解釈~コギトの想い

Ya-1:
やっぱね、コギトさんの話をずっとできるんだよね。ポエムがいいからね。

てんろー:
ポエムがいい。

Ya-1:
我々はポエムをコギトさんが書いたという前提のもとで話すから、ポエム何読んでもいいなあと思っちゃう。

ポエムの内容は結局、のちに解釈されて、ミオシティの図書館で読める話に繋がっていくようなものが多いから、コギトさんがほとんどあの図書館作ったんだ、と思っちゃうよね。

てんろー:
そうかなあー。自分のポエム残す?

Ya-1:
違う、「建てた」って意味じゃなくて、もうほとんど構成されているということが面白いなと思う。
コギトさんのポエム(の内容)だけで構成された図書館だから面白いよね。

てんろー:
ポエムには、他の神話に関しても、結局元の神話これなんだろうな、みたいなのがいっぱい出てきたじゃん。セキがちょっと形が違うけど同じようなこと言ってたしさ、あれ真面目だったなあ。

(※)ふるいポエム18より(クリックで開く)


あらゆるものを友とせよ

??を怒らせてはいけない
??を悲しませてはいけない
裂けた大地は戻らない
あらゆるものを友とせよ

たかさおじさん様のツイート にもあるが、作中でセキが似た台詞を言う場面があり、また、DPのミオ図書館にも似た神話があるが、どれも微妙に内容が異なっており、元は同じ神話から生まれたものだと推測できるが、その経緯などは不明なままである。

 

図書館(にある神話)全部回収したんじゃないかって思うぐらいメッチャ真面目なんだけど、「トバリのしんわ」だけ未だに意味不明で。
そういうところを、あの、DLCトバリで………

もちきん:
隕石が落ちてほしいってことですか?

てんろー:
デオキシス要素、単純に回収してないしね。
なんであそこにデオキシスの隕石があるのかっていうことも、やりそうじゃん、なんとなく。分かんないけど。

 

もちきん:
「ふるいポエム9」とかね、私の大好きなポケモンの骨を川に流す話があるのでね。

「ふるいポエム9」より(クリックで開く)


ポケモンのほねを かわにながす
わたしのおもいでも かわにながす
やがてうみへとながれ
せかいをめぐるのだろうか
これまでに
いくつのほねをながしたことか
これからも
いくつのほねをながすのだろうか
ながすたびに
わたしのこころもきえてゆく

 

Ya-1:
大好きって、一回忘れてたじゃないですか。

もちきん:
だってしょうがないじゃん。一番頭の中に残ってる図書館のお話、これなんだもん。

てんろー:
「あー、川に流すやつね」って二回言ったやつですね。

もちきん:
一年半かけて二回言ったんですけど。おバカすぎる。

https://twitter.com/mocchikinchak/status/1484117035043139591?s=20&t=AjIBKaI3ZcjJbT-H2NicwQ

Ya-1:
流すのはすごいよ。
コギトさんのと解釈するけど、思い出も一緒に流しているっていう。

てんろー:
あれは、俺は、元々そういう昔話があってそれを受けて(コギトが書いたもの)だと思ってるんだけど。

Ya-1:
あー、そうかもしれませんね。元々あった話をポエムに残したというか。

てんろー:
そうそう……

Ya-1:
……ということもありでしょう。

てんろー:
なんでもありですポエム、言ったもん勝ちです。

Ya-1:
ポエムはなんでもありですね、すごいね。

 

・・・

 

Ya-1:
ポエムには英雄の話とか書いてますからね。

てんろー:
ふるいポエム10ですね。

「ふるいポエム10」より(クリックで開く)


英雄と呼ばれるものがいた
10のポケモンを従え 深奥に挑んだ
それは人の強さを示す 戦いであった
深奥は人の強さを認め
どこでもない世界に戻られた

 

Ya-1:
英雄は結局何をしたのか、なんで挑んだのかっていうのは本編でほとんど語られなかったんだけど…
それは結局、人とポケモンっていう二つの種族があって人の方が弱いから”人の強さ”を示したかったので、ポケモンを使うことで、というか使役することで、人の”使うことに長けた強さ”っていうのを示した。
まあ、それが後のポケモントレーナーになるわけだけど…という話ですね。

この話はアルセウスもしてくれますが。
「人ってすごいんだなあ」って言って帰っていく。

アルセウスって、……「ポケモンを創ったって言われている、世界を作ったと言われている」………どうだろうね。
人間とどういう関わりがあるのかっていう話はあんまりしないんですよね、アルセウスは。「挑まれたよ」っていう話だけをしましたね、今回。

てんろー:
今更なんだけど、「シンオウさま」がディアルガパルキアだったっていうのが、本当にアルセウスがもう一個上のレイヤーだったんだなーっていうのがよく分かって。

Ya-1:
アルセウスを信仰していたのは古代シンオウ人だけだからね。

てんろー:
そう。前回も言ったけど、本当に、神話の前にもう一個あって、みたいなのが崩れてないのがいいですね。

Ya-1:
神話のレイヤー上がってないですからね、何も。解像度は何も上がってない。

てんろー:
……いや、解像度はちょっと上がった。情報は全く増えてない。

Ya-1:
情報は増えてない。
情報が減ったまである。相対的に減った。

てんろー:
使ったから減ったっていう感じ。

光の階段と「はじまりのま」~神、宇宙との邂逅

てんろー:
スクショだともうアルセウスとの戦いに入っちゃうんですけれど、ちょっと話しましょうか。

Ya-1:
はい。

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Ya-1:
いやこれ…だから…何故か知らないけど知ってる記憶なんですよね。

てんろー:
知らないけど知ってる記憶。

Ya-1:
ちゃんと説明すると、没イベントというか、配布予定だったかもしれないアイテムが配布されなかったので、アルセウスと会うことができなかったんですよ。DPでは。

てんろー:
前回(part1)の冒頭でも軽く説明いたしましたが、そんな感じです。

Ya-1:
そのイベントがなぜか、みんなの記憶の中にある…のはなんでか分かんないけど。

これは、知ってるからエモいよねみたいな感じのもちょっとあるよね。

てんろー:
まあ、表向きはやり直しだけど、知っちゃってるからね。

Ya-1:
みんな知っちゃってるよねっていう前提は絶対あると思う。

てんろー:
誰かがそれを言ってくれるんだろうな、まで1セットで作ってるところあると思う。

でも、表向きの理由はちゃんとあるから、これは本当にマジで(没イベントのことを)知らなくて、BDSPでDPを本当に初めて触りましたっていう人の感想があって初めて完成するものかもしれない。

Ya-1:
まあ、そうですね。

(※)
記事編集中に、BDSPでもアルセウスに会えるようになりました。
おめでとうございます。

幻のポケモン「アルセウス」をゲットしよう|『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』公式サイト

てんろー:
(没イベントは)あえて没にしたっていう話もあるんですよ。
あるからこそやり直したんだろうなあっていうのは思ってるんですけど…

それをなんとなくやり直したかったのがシント遺跡イベント(※)……
……やり直す、じゃないな、あれは。ボツにした「代わりに」別に用意したものかな。

(※)

2009年の「超克のアルセウス」映画で配布されたアルセウスHGSS連れて行くと起こったイベント。

Ya-1:
そうそう、そっちのほうが近いね。

てんろー:
だから、「天界の笛イベントそのものは再現できないけど、アルセウスに何かしら別のイベントを付けたかったから付けた」みたいなイメージがあるんだよ、シント遺跡は。

Ya-1:
シント遺跡はそう。

てんろー:
「別の回」っていう感じだよね。「てんかいのふえの回」とは違う回。

Ya-1:
劇場版が無くなったからテレビスペシャルやったやつだよ。

てんろー:
そうかも。

 

てんろー:
で、まぁ光の階段が現れて宇宙に行くと。

Ya-1:
宇宙に行くのは良いよね。宇宙ってアルセウスだから
うん…説明しづらいね。

てんろー:
これは前回(part1)ちょっと説明した。

Ya-1:
まあ、そうか。

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実際に宇宙なのかイメージ映像なのかは置いておいて、アルセウスは宇宙なので、やっぱり宇宙に行かないといけないでしょう。

てんろー:
描写的にはさ、よくわかんない風にぼかされるじゃん。夢オチっていうか。

Ya-1:
そうそう、終わってから戻ってくる時も、「ああ、どっか行ってたなー」みたいな。

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てんろー:
まあ、トランス状態みたいなもんかもしれないよね。

Ya-1:
実際には意識だけ行ってたのかもしれないですし。

てんろー:
祈りとか儀式ってそういうもんだから。
目的はトランスなので、笛吹いて、トランス状態になるっていうのはリアルだな〜、みたいなとこはある。

 

で、地面がシントの「みつぶたい」の模様ですね。あれもよかったなあ。
みつぶたい…さっきテレビスペシャルって言ったけど、やったからにはどっかで拾わないといけないじゃん。

Ya-1:
やったからね。公式イベントですから。

てんろー:
それをちゃんとこういう形でも拾ってきてくれたのは良かったし、「分身」設定で、みつぶたいのアルセウスは分身だったんだろうな、みたいなのがあるじゃん。

Ya-1:
ある。

てんろー:
あの実写のイベント(※)も一種のトランス状態だと思ってるから。

 

(※)
シント遺跡でアルセウスディアルガなどを創造するとき、現実の風景画像が流れるイベント。

【ポケモン HGSS】アルセウスと”シント遺跡”イベント - YouTube

Ya-1:
まあ、電子ドラッグ的なやつだよね。言い方を変えるとそう。

てんろー:
いやマジで、祭りとか祈りとか儀式ってあれが目的だから。
あれだと思ってるから、大体同じじゃね、と思う。

Ya-1:
うん。まあ、民俗学的に解釈するとね。

てんろー:
そうそう。そう思う。

神と呼ばれるポケモン~私達が生きていく宇宙、そして”ゲーム体験”の完成

てんろー:
そこで戦闘して、戦闘はまあ省きますが…で、最後にアルセウスが言うわけです。

「すべてのポケモンにであう あなたはみごとなしとげました
あきらめなければ おもいは いつかかなえることができる
あなたのかつやくは それをあらわしています」

Ya-1:
これ、本当に大変だから言える事だよね、図鑑。

てんろー:
(笑)

Ya-1:
諦めなければいつか叶うんだなー、っていうことをアルセウスが身を持って示してくれるから。

てんろー:
ゴンベ出ろ……ゴンベ出ろ……ゴンベ出ろ……

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f:id:kibunchu1:20220318132442j:plain


(笑)

Ya-1:
そんなやり方しなくてもいいのにって思うけど。

てんろー:

「コダイノエイユウ…… かれらとおなじように
じかんくうかんをこえ あらためてしめしてくれたこと よろこびます
このせかいに あなたをよんでよかった
これからのあなた
そしてあなたがいきていくうちゅうを
わたしはしゅくふくしましょう」

いやー……しゅくふくだよなー…

Ya-1:
祝福だよなー。

てんろー:
祝福なんよ。

Ya-1:
祝福……を説明しづらいよね、なんか。
本当にいろんな思いが込められた二文字だから。

てんろー:
祝福っていいよねっていうオチになっちゃう。

これは、どうしましょう。

Ya-1:
どうしよう。説明しづらいんだよね、すごい。

もちきん:
説明するラジオですよ。
でもこれって、みんなの初めてのオタク祝福はどこから?みたいな話になるから。
祝福っていいよねって話になると、オタク祝福の話になっちゃうんだよね。

Ya-1:
オタク祝福になっちゃうなあ。

「あなたのいきていくうちゅう」、いいですね。
だって、宇宙が違うっていうことを明言されるから。

てんろー:
うん。
「ここは わたしのうちゅう」って最初に言うからね。

Ya-1:
「これはアルセウスの宇宙の話ですよ」って最初に言った上で、「あなたが生きていく宇宙」
すごくない?この作品。

 

てんろー:
あの、アルセウスが先かミュウが先か問題ってあるじゃないですか。
アルセウスが宇宙を作ったのが先」というけれど、「ミュウが全てのポケモンの先祖ならミュウが先じゃん」という、よくある矛盾のやつなんですけど………

Ya-1:
うん。

てんろー:
身をもって思い知らされたと思うんですが、全く話のレイヤーが違うという。

Ya-1:
矛盾してないからね、何も。

いや、矛盾した存在が二つ平行に存在できるのがポケモというゲームであるってことなんだけど、結局は

てんろー:
ここで言う宇宙は、どちらかというと精神世界っていうか、「自分」みたいな意味合いが強いじゃん。やっぱり。

Ya-1:
まあ、宇宙とは心の広がりですから。

世界の認識っていうところの…光だからさ、アルセウスは。

てんろー:
そう考えると、どうでもよくない?その辺。

Ya-1:
そう、どうでもいいっちゃどうでもいい。

アルセウスは光であり、全てを認識するための視点である。
視点なんだよアルセウスは。見るための「目」であり、あかいくさり だから、結局。

てんろー:
うん、そうだね。

Ya-1:
(心を表すポケモンから貰えるあかいくさりは) 世界を観るものであるってコギトさんが説明してるけど、それは結局アルセウスっていう巨大な方に結びつく。
うーーん、難しいね、やっぱりアルセウスの話は。

てんろー:
俺の解釈だと、もう、アルセウスはそもそもポケモンとかじゃないじゃん

Ya-1:
ポケモンじゃないよ。あれは。ポケモンの形をしたものを私達にはくれるけど…
「光」だから。

てんろー:
「光」そのものだから、要は、アルセウスっていう俺たちがよく知っているポケモンも結局一つの器の形でしかなくて、
…だから…うーん…

Ya-1:
………アルセウスに挑むの難しいですね。今、アルセウスに挑んでます、我々は。

てんろー:
別にミュウアルセウス問題を解決しようとしているわけではないんだけれど、でも、全然そこは矛盾してないと思うよっていう話。

Ya-1:
矛盾してないけど、矛盾したものが同じ図鑑に載るっていうことがポケモンだよな、と思う。結局。
アルセウスって結局、他の地方でも存在できちゃうというか。

てんろー:
うん。

Ya-1:
なんならミュウの話をメインにしているレイヤーの話でも、アルセウスって割り込めるじゃん。同じ図鑑に載ることによって。
でも、そこに存在しているレイヤーは明確に違うっていう。

てんろー:
難しいね。

Ya-1:
難しい。アルセウスは「光」だから、うん。

 

てんろー:
メタ的に言えば、(アルセウスは)ゲームそのものだよな。

Ya-1:
まあ、そうだよね、「私の宇宙」から始まるわけですから。
で、ゲームクリアしたら、「あなたの宇宙も祝福したいと思います」っていうことはもう、「ゲーム体験」そのものじゃん。

てんろー:
“ゲームが祝福してくれる”っていうのが、ゲームの一番の体験ですから。

Ya-1:
「ゲーム側から受け取ったものを私たちの世界でどう活かすか」っていう話が祝福なんですよ。結局。

もちきん:
あの祝福って…これは一つのお話に過ぎないんですけれど、いつも図鑑完成したらゲームフリークにおめでとうって言ってもらって賞状貰えるじゃないですか。

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Ya-1:
あ〜、それか。

てんろー:
それでもいいですね。

もちきん:
ていう、一つの祝福として例える一個(の考えの例もあるよ)ね。

Ya-1:
そうか、それはいいね。

てんろー:
うん。
それをもう一個分解するとさ、「プレイしてくれてありがとう」になるわけじゃん。

もちきん:
そうそう。

てんろー:
俺はそれだと思うよ。

Ya-1:
それでも良いですし、やっぱり、「何かもたらすものがある」っていうことも祝福ですから。我々の生活、実体験にね。
それも祝福。

 

てんろー:
ようは、やっぱりゲーム体験を通じて肯定されたいわけだから、何かしら。

Ya-1:
まあ、人間はそうですね。

てんろー:
ゲームって要は時間を無駄にしている行為なわけじゃん。それに対して何か報酬があるとすれば、それに対して自分がいい思いをしたとか、感動出来たとかがあるわけじゃん。

Ya-1:
うん。だから我々がアルセウスの世界に行って何かを拾って帰ってくるっていうことは、アルセウスだなあって思う。光だから。

てんろー:
”その行為そのもの”を全部肯定されたらもう、ああ、いい時間だったなーって思えるよなー。

前回にさ、デンボクさんが土下座しないと気が済まないっていう話をしたけど、要はあれじゃん。

Ya-1:
まあまあ、一緒だね。

てんろー:
見返り・報酬っていうか。

Ya-1:
最終的にはゲームってそうだよね、報酬の体験だから。

てんろー:
これでさ、例えばアルセウスがさ、すごい極端な話「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」って返されたら画面ぶちこわすじゃん。

もちきん:
(笑)

てんろー:
それの、逆よ。

もちきん:
ありがとう。

てんろー:
そう、ありがとうって言って欲しいよねっていう。

 

・・・

 

てんろー:
で、最後のレジェンドプレートをもらう。

Ya-1:
いやー、レジェンドプレートはびっくりした。

てんろー:
レジェンドプレートの裏側には、

そのもの あらゆる うちゅうで
ポケモンと ひとを みる

って書いてあるんですよ。

Ya-1:
これ、すごいよね。
だって、「Pokemon LEGENDSアルセウス」じゃん。

てんろー:
確かに。タイトル回収。

Ya-1:
タイトル回収です。

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「あらゆる宇宙でポケモンと人を見る」っていうのは……だから、「Pokemon LEGENDSアルセウス」ってアルセウスなんですよ。
このゲームはアルセウスなんで、「みんながアルセウスを買ったよね」っていうことがレジェンドプレートなんですよ、結果。

てんろー:
そうだね。

Ya-1:
だから、「それぞれのソフトにアルセウスがいて、アルセウスはみんなのプレイを見ている、人とポケモンを見てる」っていうことはすごいねこれは。

てんろー:
すごい。

そして、アルセウスの図鑑説明文。

天上より ヒスイの地を 射す 光源。
光明にて ポケモン 導き 守護す。
ヒスイの神話 万物の創造主と 記す。

と。
光ですよ

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Ya-1:
光だなあ。だから主人公も光なんですよね。やっぱり。

てんろー:
やっぱ、そこはそうだと思うよ。

Ya-1:
そうそう。観測のためのものだから。

コメント返信~元の世界へ自分が帰る、ということ

てんろー:
(コメントを見て)
あ、そう、「”その宇宙の一つ”で一つの図鑑が完成する」っていうので思い出したんですけど、それは、ポケモンはずっとやってることなので。これの話はリターンズでもちょっとしたんですけど。(※)

トークラジオもちてんや#38より(クリックで開く)

てんろー:
だから、ポケモンが目指しているところって、バーチャルと現実を分けることじゃなくて、バーチャルと現実をつなぐことなんですよ。

もちきん:
ポケモンがテーマにしてるのって共生っていうのがあるからかなと思うんですけど。

てんろー:
まあ、それもあるかもね。

でも、単純にポケモンというコンテンツが大きくなる上で、というより、そもそもの最初のコンセプトからして結構そういうところがあるので。

面白いなって思うのが、ポケモンってコンテンツ、もともと現実を結構反映してっていうか、現実のことを考えているんですよね。
どういうことかというと、通信交換のギミックがあるじゃないですか。通信交換のギミックって、別のゲームボーイと遊ぶ時にケーブルがある所から出て行くんですよ。画面上でね。

これがそもそもそうだよなって思ってて、ポケモンっていうゲームのコンセプトが、ポケモンを集めて交換してっていうところの、コミュニケーションに重きを置いているというのと、ゲームボーイであるということを最大限に生かした結果、現実と空想の境界が曖昧になるというところが最初からある。

それが色々な方法を通して、Pokemon GOで1つ花開くっていうのは、ポケモンの文脈の上でもめちゃめちゃこれはね、いいんですよ。
(中略)

ポケモンの対戦っていうのもコミュニケーションだと思うんですよね。

あれは結構言語を必要としないコミュニケーションなので、対戦って言う概念が。

Ya-1:
第四世代じゃん。今丁度ダイヤモンドパールの話になったってことですか?

 

Ya-1:
そうだね。

てんろー:
要は、ポケモンを交換する」っていうことそのものを、「”みんなが一つ持ってる宇宙”の対話」として捉えてるから、このゲームは最初から。

 この世界が自分のロムの中でしっかりあるよねっていうのを最初からやってるシリーズだからこその説得力だなと思います。

Ya-1:
 DPはまず、起動音が てんかいのふえの音っていうのもあるしね。

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(コメント)
主人公を元の世界に帰す気がないのがすごい。

てんろー:
主人公を元の世界に帰す話がないっていうのはそうなんですけど、これまで話してきた文脈をそのままこれに適用すると、電源消せばいいんですよ

Ya-1:
そう、帰ればいいから。別に。

てんろー:
ゲームの電源を消せば俺たちは帰ってこれます、っていう話だと思います。俺はそう解釈してます。
で、いいよね別に。

Ya-1:
うん。

てんろー:
で、これはシナリオクリアの時点で解禁されると思うんですけど、コンゴウ・シンジュの集落で、ハクタイシティの像のテキストを言ってくれる。

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これも良かったなあ。 要は、ハクタイの像って未完成だったわけじゃん。

Ya-1:
うん。

てんろー:
「文字が掠れてて、読めるけど読めない」みたいな。
それがここでちゃんとテキストとして出てくるのは、前編後編概念じゃん、もう。

Ya-1:
そうですね。後編ですから、この作品。

だから、我々はあのハクタイの像に関して「信仰が混ざっちゃって、どっちがどっちかわかんなくなっちゃったものだ」っていう解釈をしてたけど、多分、混ぜたんじゃないかなと思えるよね。今だと。

てんろー:
ああ。良いね、それ。

Ya-1:
うん。お互いの信仰を混ぜて、”一つのシンオウさま”にしたんじゃないかなって思う。今だったら。

もちきん:
いいですね。

Ya-1:
結局コンゴウ団とシンジュ団は仲良くなったわけだから、お互いのシンオウさまっていう概念を認識して、お互いにあるんだったら一つにしようっていう。
ここで、アルセウスは誰も見たことがないからこうなるんだけど。

 

 

てんろー:
あと、スクショを見るとチリーンのサブ任務が入ってる。

Ya-1:
やってないから分からないや。

てんろー:
あれよかったです。チリーンが良い軒下を探し続けていて、それで軒下を調べにいってほしいみたいな。

Ya-1:
あー、めっちゃ面白い。

てんろー:
結局最後、おばあちゃんがいる軒下が一番落ち着くねっていう話。

Ya-1:
そのポケモンっぽいサブ任務をちゃんと作れるのが凄い面白いですよね。

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てんろー:
あと話すことはこれくらいかな。
あ、あと、ポケモン図鑑完成時のイベントのスクショがある。

Ya-1:
なるほど。

てんろー:
これは、ちゃんとイベントがあって良かった。

Ya-1:
まあ、ないよりはあった方がいいですから。当然。

てんろー:
俺、図鑑完成イベントで一つ思ったのが、やった人はわかると思うんですけど、これ完全に殿堂入りの部屋と同じだったね。ノリが。
ああ、このゲームの殿堂入りってこれなのかって思ったから。

ちなみに、「ひかるおまもり」がもらえます。これはいつも通りですね。

プレートの文章の振り返り~ポエムの書き手の「祈り」

てんろー:
それじゃあ、プレートの文章の話にいきましょうか。

Ya-1:
「プレートの文章って多分書いたのコギトさんだよな」って話をここでも前提にするんですけど。

てんろー:
まあ、そうだよね。

Ya-1:
ポエムを見ると、このポエムを書いた人がプレートも書いたっていうのは間違いないですよね。それがコギトさんかどうかはまあ、個人でやってもらうとして、今回はその解釈で行きます。

「祈り」なんですよね、プレートの文章は。

てんろー:
ああ。

多分こうじゃね、って順番で文章を並べてまとめたのが一応手元にある。まずは

うちゅう うまれるまえ そのもの ひとり こきゅうする

Ya-1:
宇宙が生まれる前、うん、凄いですね。

てんろー:
これはDPからある文章なんだけど。

Ya-1:
そう。この時点で完成してるもんな、アルセウスっていう概念が。

てんろー:
これはウォロも引用してましたね、作中で。

Ya-1:
作中で言及するっていうことは、今回はアルセウスをわかりやすく解説しようっていう回(ゲーム)だという事だったからよかったよね。

てんろー:
これふしぎプレートなのいいな、不思議だから。

で、

うちゅう うまれた ばしょ そのもの はじまりの ばしょ

「そのもの」っていうのが、多分アルセウスなんだろうとウォロが言っていたので、とりあえずそういう解釈で行きましょう。

うちゅう うまれしとき その かけら プレートとする

これもDPのものですね。

プレートに あたえた ちから たおした きょじんたちの ちから

これは有名なやつ。

Ya-1:
これもね、分かんないままなのすごいですよね、巨人の話。

てんろー:
そう、この巨人達がね……

前回も言ったんですけど、キッサキ神殿の扉がプレートで開くのはたぶんこれのことだよなあって思うんですけど………思うんだけど何もわからんなぁ…

Ya-1:
それを示唆しただけで終わったから。

てんろー:
これは、DP時点の情報だと、対抗神話みたいな感じで、「もともとの神話があって、それをアルセウスの神話が塗りつぶしたんじゃないか」みたいな……

Ya-1:
まあ、そういう考察はあったけど、でもアルセウスって光だから。

てんろー:
うん、なんかそういうことじゃなさそうだよな。わかんないけど。

Ya-1:
だから、ポケモンにタイプがあるっていうことの説明をしたかったのかな。
「説明をしたい」っていうのは神話的にね。分からないことに対して意味を与えるっていう意味でも。

てんろー:
俺的にはレジは本当にもっともっと前のあれ(信仰文化)だと思うから。
文字が違うじゃん、だってまず。

Ya-1:
はい。

てんろー:
俺たちから見てもレイヤーが違う文字じゃん、っていうところがあるから。
3000年とかそういうスケールじゃなさそうだなって思います。

Ya-1:
無さそう、レジはもっと古代というか……

てんろー:

そのもの プレートの ちから あつめし ふえのねいろを きく

Ya-1:
これは新規の文ですね、多分。

てんろー:
これ、分からないんだけど。「あつめし ふえのねいろ」?

Ya-1:
だから、天界の笛ってプレートが全部揃うと出来るから、そういうことだよね。
それをウォロが解釈して「プレートを全部集めると、天界の笛ができて、それから階段できる」ということを解釈したんでしょうね。

てんろー:
なるほどね。

プレート にぎりしもの さまざまに へんげし ちからふるう

もとからあるやつですね。これはアルセウスの説明というか。

Ya-1:
うん。

てんろー:
で、まあ、ここまでがプレートの説明かなって感じです。
その次が、

そのもの じかん くうかんの 2ひき ぶんしんとして よに はなつ

Ya-1:
「ぶんしん」
かあ。(ディアルガパルキアも)分身かもなあ。

てんろー:
これ、なんかめっちゃ新規っぽいんだけど、元からあるんですよね。

Ya-1:
あるよ。

てんろー:
うん、この時からもう「分身」という単語が出ているのが面白いですね。

Ya-1:
実際に分身を生み出すのを見ちゃったから、我々は。
アルセウスアルセウスの分身を作って我々に与えるところを見ちゃったから。

まあ、ディアルガパルキアが分身として、オリジンフォルムが似た姿であるっていうことを考えると……うんまあ、分身だったのかなって思わせる文章。

てんろー:
この辺の解釈はLEGENDSアルセウスが二次創作だなって思う。
逆算なんだよね。逆算。

 

で、ここからはギラティナ編です。

そのものの あらぶる ぶんしん せかいの うらがわを あたえられる

ギラティナ編は全部新規の文だよね。
これ、ちゃんともののけに書いてあるからいい。

Ya-1:
このギラティナの話が全部DPまでに失われたっていうのは、さすがギラティナだなって思う。

てんろー:
そうだね。

せかいの うらがわ じかん くうかんの ことわり ことなる

せかいの うらがわに みちるもの いぶく ものの すがたを かえる

いぶくものの姿を変えるってことはギラティナじゃなくてもああなるんだろうねっていう。

Ya-1:
まあ、反物質だからね。

てんろー:
この、「反物質があるよね」っていうゲーフリ哲学を説明したやつがあるんだけど、忘れちゃった。あれを今度一回ちゃんとちゃんと見たいですね。

 

せかいのうらがわ みだれるとき じくうのさけめ しょうじる

Ya-1:
めっちゃちゃんと書いてるじゃん!
なんでそんな、めっちゃちゃんと書いてるやつだけ消えちゃうかなあ。

てんろー:
(笑)
これがこぶしに書いてあるのも深読みすれば、始まりの浜に落ちてるやつなんだけど…

あらぶる ぶんしん いかりの かみなりを はなつ

これがいかづちプレートに書いてあるのはすごい。

Ya-1:
まあ、それはそうだな。

てんろー:
凄いちゃんとしてる。

で、UMA編ですね。

そのもの じかん くうかんを つなぐ 3びきの ポケモンをも うみだす

Ya-1:
「じかん くうかんを つなぐ 3びきのポケモン」が”観測”であるっていうことがもうこれ、DPの時点であるから。

てんろー:
ある。これはDPテキストです。

Ya-1:
これがDPテキストなのは、本当にダイヤモンドパールって元からこういうことやってるんだなあっていうのが分かるよな。

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てんろー:

2ひきに もの 3びきに こころ いのり うませ せかい かたちづくる

これも元からあるやつですね。

3びきの ポケモンの ちから じかん くうかんを しばし とめる

Ya-1:
これもよくわかんないけど…「とめる」かー。まあ、「あかいくさり」の話だよね。

てんろー:
「とめる」はさぁ、どっちかというと「留める」とかの方かなーと思った。

Ya-1:
うーん、そうかもね。

てんろー:
STOPではないような気がする。STAYな気がする。分かんないけど。ニュアンスの違いですね、この辺は。

Ya-1:
 はい。

てんろー:

うまれてくる ポケモン プレートの ちから わけあたえられる

Ya-1:
まあ、元からあるやつですが、これはポケモンにタイプがある理由付けを…

てんろー:
これはプレート編だなどっちかっていうと。

Ya-1:
これアルセウスに聞きたいよね、「本当にしたんですか?」って。
それとも後から書いたんですか?

 

てんろー:
レジェンドプレートに文字が書いてあるのが意味分かんないって言われてるよね、やっぱ。
アルセウスからもらうプレートに文字が書いてあるの意味わかんないから。

Ya-1:
あれは多分本人が書いたんだろう。

てんろー:
これは、コギトが書いたにしろコギトの祖先が書いたにしろ、意味がわからない部分なので。

Ya-1:
…まあ、本人(アルセウス)が書いたんじゃないですか?

てんろー:
どうだろう。レジェンドプレートだけやたら壊れてるじゃん……(※)
なんでだろうね。

だからさ、もうちょっと色々妄想できるんだろうなと思ってて…
見た目が完全に「まっさらプレート」で、使っても見た目はノーマルアルセウスのままで、っていうところから、「2枚目のまっさらプレートにレジェンドの力が宿った」とか色々考えられると思う。

Ya-1:
まあ、面白い。

てんろー:
面白い妄想は色々できると思います。

(※)
拡大して見ると、アルセウスの紋章が中央に描かれ、外側に十字の切れ込みが入った外見になっている。

 

てんろー:
で、

そのものの ちからの かけら たまに こめて だいちに うめる

Ya-1:
(笑)これさあ、地下通路だよね。

てんろー:
そうだよね、多分。

Ya-1:
「大地に埋める」って。

てんろー:
通路まで補完するのかー、と思ったけど。

Ya-1:
まあ、シンオウっぽさの一つだからね。地下通路は。

てんろー:
でも「あおぞらプレート」なんだけどよねこれ、面白いことに。

Ya-1:
面白いかも、それは。面白さを見出していくだけだけど。

もちきん:
(笑)

てんろー:

そのもの あらゆるところにいる そのもの あらゆるところにいない

これ「せいれいプレート」です。まな板です。

で、レジェンドプレートが

そのもの あらゆるところに いる そのもの あらゆるところに いない

こうして見ると上手いことDPを補完しつつ、あえて巨人に一切触れないこのバランス

Ya-1:
巨人関連がまあもうちょっと掘られるかなって思ってたら、これよ。

てんろー:
でも、掘られたら結局シンオウ神話の情報が増えちゃうじゃん。「情報を増やさない」というスタンスなら、ここも一切触れないという。

Ya-1:
レジギガスがいつやってきたのか、「南の大陸を引っ張った」とはなんなのか、キッサキ神殿は何なのか。

てんろー:
そもそも、プラチナでは(シンオウ地方の各地に)眠ってるじゃん。レジ三体が。

Ya-1:
はい。

てんろー:
それも何なのか、という。

仮にクロガネゲートが「黒鉄トンネル」の辺りだとしたら、見つかってないの、すごくない?あんなに開拓したのに見つからないんだという。

巨人はね、まだまだ、ポケモンが続く限り使い続けると思うよ。

Ya-1:
ポケモンが終わっても使い続けるんじゃないかな。

てんろー:
終わっても多分、何タイプかは出てない。

Ya-1:
多分そうだね。

てんろー:
全部は出さない、絶対。そもそも増えると思ってなかったからね。この前まで。

まあ、結局レジはね、どこにでもいるんだろうね。ガラルにもあるし。

Ya-1:
そうそう、ホウエンにもガラルにもイッシュもシンオウにもある。

 

てんろー:
プレートはこんな感じでした。

もちきん:
おー、キリが良いですね。

てんろー:
だいたい話したいことが話し終わりました。

もう、後はコギトとウォロのね、同人誌が……

もちきん:
(笑)

てんろー:
同人誌妄想はいくらでも生えてくるので。

「無題」の絵といぶんかのたてもの~「見た人が好きなように感じればいい」

(コメント)
「いぶんかのたてもの」(※)の解釈ってどうですか?
サザンカの描いた絵がアレなんじゃないかってやつです

(※)いぶんかのたてもの
DPのヨスガシティの南西にある、中に入ると街のBGMが鳴らなくなる、宗教施設を思わせる外観の建物。
奥には、テンガン山と思われる絵が描かれている。

てんろー:
え、それ知らない。ちょっと待って、初耳。

Ya-1:
サザンカが描いてたじゃないですか、絵を。

てんろー:
ああ、それ見てないわ、多分。

それは何、あの建物の奥にある絵を描いてたの?

Ya-1:
そうそう。

てんろー:
へえ、それは面白いね。

まあでも、異文化の建物の絵は元々テンガン山の光の絵でしょ。
解釈というか、BDSPの時点で「奥に飾ってある絵が分かりやすくなったね」っていう話があって。

Ya-1:
うん。

てんろー:
明確に、「テンガン山その上にある光」なのが分かったので、それがちゃんと回収されたのは良かったと思います。

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で、まあ異文化の建物の解釈自体は前にいっぱいやってるんで、特にそれが変わったわけではないですね。

まあ要は、異文化の建物でやっていることをゲーム一本使ってちゃんとやったのがLEGENDSアルセウスだなあ、っていう感じです。

Ya-1:
うん。

てんろー:
絵?どこだろう。サザンカさんの部屋にあるの?それが。
(ゲームを起動して調べる)

Ya-1:
絵というか、そういう台詞がある。

てんろー:
ああ、これか!完全に見てなかった。

イベントの内容(クリックで開く)


よう 〇〇時空の裂け目の写真 みてくれよ

 

ラベン博士が記録として
撮影したものなんだよ
なんでも博士いわく
時空の裂け目とはいくつもの
宇宙が重なり 力が飽和して……
いやあ なにいってるんだか
チンプンカンプンなんだけどな
絵にするために 預かっていたんだ
それでよ 仕上げをするために
アンタに質問したくてさ

間近でみた裂け目 どんな印象だい?

[ちから]
[恐怖](選択肢に差異無し)

ああ わかる……
怖いが ちからがすごすぎるからだな

建築用のきれいな図面とはちがう!
こいつは感情をぶつけねえとな!
描けたッ……!

 

裂け目から落ちて来た
〇〇の言葉をきいたら
仕上げまで一気だったぜ

[タイトルは?]
[絵の名前は?](選択肢に差異無し)

無題…… だな

 

みた人が好きに感じればいい
言葉は不要だろ

 

[どこに飾るの?]

それよ! 時空の裂け目だが
みんなが恐れを感じただろ?
記憶も生々しいだろうし
しばらくは飾らないでおこうかと……

 

時空の裂け目も
いずれ忘れ去られるだろう

 

未来のなにも知らねえ人間が
この絵を観て なにか思えばいいよな

 

てんろー:
「間近で見た裂け目 どんな印象だい?」に「力・恐怖」っていう選択肢がある。
「恐怖」がここにあるのはめっちゃ良い。

もちきん:
おお。

Ya-1:
まあ、「おそれ」だからね、結局。恐れと畏れだよね。

てんろー:
恐れと畏れ、確かに。

・・・

 

Ya-1:
まあ、異文化の建物についてはもう語り尽くしたから………

てんろー:
え!

Ya-1:
何?

てんろー:
この絵のタイトル「無題」なんだ。

Ya-1:
ふ〜ん。

てんろー:
いいじゃん。

Ya-1:
うん、それはいいね。はい。

こういうところがもちてんや好きポイントですね。

てんろー:
これだよ、異文化の建物って要は。

「見た人が好きなように感じればいい。言葉は不要だろ。」

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もちきん:
おおー。

てんろー:
「未来の何も知らねえ人間が この絵を観て なにか思えばいいよな。」

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Ya-1:
あーー、異文化の建物ですね。

もちきん:
異文化の建物だなあ。

Ya-1:
異文化の建物についての解像度が合っててよかった。

てんろー:
合ってて良かったねえ。良かった、ここでちゃんとあって。

Ya-1:
新しい解釈があった訳ではないけど、それがあったのは良かったね。

てんろー:
これは教えてくださってありがとうございます。

 

…「無題」か…………

もちきん:
 好きに感じていいものだったんだ。

Ya-1:
うーん。まあだから、異文化の建物だなあとしか思わないけど。

 

てんろー:
これは凄かったな。これ面白くて凄い綺麗でした。

(コメント)
未来の人「怖い」で正解だったんですね。

てんろー:
正解だったんですね。

Ya-1:
だから、「怖い」じゃなくてもいいんですよ、「おそれ」だから。
怖くなくてもいい、「おそれ」は「畏れ」でいいから。字が違うからね。
(※)
おそれ:
1.(恐れ(怖れ))こわがる気持ち。恐怖。不安。
2.(畏れ)敬い、かしこまる気持ち。
出展
https://kotobank.jp/word/%E6%81%90%E3%82%8C-40475

てんろー:
これは良かったなあ。

Ya-1:
異文化の建物っていうかヨスガシティが、今現在(LEGENDSアルセウス)のヒスイ地方では何も存在しない場所にある街。
もともとヨスガシティは「外来のものが作った最近の町」っていう設定があるからいいんだけど、そこに異文化の建物があって、色んな文化がやってきてあそこにできたんでしょ?

てんろー:
うん。

Ya-1:
そこに飾った結果、いろんな人が集まってきて、「みんなが何かを感じてください」になったんですよね。
で、そこにプレイヤーがやって来て何を思うかも、自由っていう。
うん。

………そのことをBDSPで街の説明に書いてあるの凄いよね。 
ここ、ヨスガシティのメインスポットですよって書いてあるのすごい。

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てんろー:
確かに。

ヨスガシティも、何となく街の名前の由来がわかるじゃん。

名前の由来が、ソノオとかミオとかがあるのがわかるじゃん。クロガネとかマサゴは土地名で。

Ya-1:
そうそう。

てんろー:
ヨスガはこれ、完全に「縁(よすが)」から来てるじゃん。

Ya-1:
縁(よすが、えにし)だよね、うん。

縁(よすが):
《「寄す処(か)」の意。》
身や心のよりどころとすること。頼りとすること。また、身寄り。血縁者。よるべ。
https://kotobank.jp/word/%E7%B8%81-37937

てんろー:
それはそういう意味で合ってたんだっていうか…完全に後付けの名前だったんだ、っていうね、良かったですね。

Ya-1:
本当に解像度の高いゲーム。

てんろー:
すごいですね。

(※)これも参考にしてください。

@ten_loooowさんの伏せ字ツイート | fusetter(ふせったー)

 

・・・

 

もちきん:
というわけでお二人とも話してまいりましたが。

てんろー:
いやー満足しました。サザンカの話、本当にありがとうございます。
知らなかったので、オチができました。

Ya-1:
あとは書き起こし次第ですね。

てんろー:
ひどい。期待しすぎだって。

もちきん:
というわけで、概ねよしということで。

Ya-1:
めちゃくちゃよかったよ、でも。

もちきん:
良かったです。

というわけで、本日も配信の感想は#もちてんやでツイートよろしくお願いいたします。

てんろー:
まあハッシュタグが一番うれしいですからね。配信の感想がやっぱ聴きたいですから。

もちきん:
というわけでまた次回ですね、この時間にお会いいたしましょう。

皆さん、さようならー。

 

 

関連リンク

「いぶんかのたてもの」の解釈については、この記事の「いぶんかのたてものがゲーム内にあるということ」の章を見てください。

kc1game.hatenablog.com

また、下記の記事の「『わからん』から怖いもの・『わかる』から怖くないもの」の章も見てください。

kc1game.hatenablog.com

 

今までのもちてんやラジオ書き起こし記事の一覧は下記から見られます。

kc1game.hatenablog.com

元となったラジオはyoutubeで配信されています。下記からプレイリストを見られます。

youtube.com

 

なお、改めて、この記事はてんろーさん、Ya-1さん、もちきんさんのラジオを気分中一が編集したものです。
また、今回はふわらいさんにも文字起こしを手伝って頂きました。ありがとうございました。

 

この記事はtextaEnnoなどのwebサービスを使って作られています。

(その他の関連情報は、記事の先頭の参考資料を見てください。)

サムネ用

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